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「私たち」にできることは何だろう?2007年06月29日 22時58分57秒

最近、ちょっと悩んでいます。

今まで、多くの仲間(行政書士)と話をすることがありました。

不思議に思うのですが、
彼らの多くは「弁護士と同じように」やろうと考えています。

でも、なぜ「弁護士と同じように」やろうと考えているのでしょう?

私たちは弁護士ではありません。
だから、「弁護士ができること」をする必要は無いはずです。

なのに、「弁護士と同じように」やれなければならないと、囚われているように感じられます。
「法律職」という言葉によって、その最高峰である「弁護士業」に囚われているのではないでしょうか?

「法律職」ではあるけれど、弁護士と行政書士は違う存在です。
例えるなら「戦闘機」と「旅客機」は同じ「飛行機」ですが、「違う存在」です。
また「戦闘機」でも、「海上戦闘機」と「陸上戦闘機」でも「違う存在」です。

「違う存在」である以上、運用は異なっていなければいけないはずです。
なのに「戦闘機」という事で一括りにして、比べるのは愚かなことだと思います。

ならば、「弁護士」と「行政書士」も違う存在として考えなければいけないのではないでしょうか?

多くの人が助けを求めています。でも、助ける方法は「弁護士の方法」以外にもあるはずです。
「行政書士として」の権限の使い方によっては「弁護士と異なるアプローチ」による解決方法があるのではないかと思います。

今、私は「新しいアプローチ」を探しています。

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さて、何でこんな事を今回いきなり書いたかというと、
今、私が、県会(千葉県行政書士会)の中で、理事という立場にいるからです。
しかも、所属は「企画法規部」
これからの千葉会のあり方について、政策立案できる部門です(一応)
(ただしある意味、形骸化していますが。)

ところが、どうも多くの人が「行政書士としてのあり方」を考えることなく、または考えても近視眼的・硬直した思考(行政書士はかくあるべき)という考えに囚われて前に進むことができなくなっているように感じています。

結果、旧体然としたまま、動きが鈍い会となっているように思います。

だから、これを打ち破るためには「弁護士ではできない」アプローチを考える必要があるのですが、これを「企画書」レベルにまでまとめるのが一苦労。

いまだに、毎日色々、一人ブレーンストーミングをしている最中です。

なんで、なんとなく書きたくなったことを殴り書き。
とりあえず、オチも意味も無い、話

コメント

_ インコメイク ― 2007年06月30日 20時04分48秒

はじめまして。
秋篠宮の検索でヒットしまして、お邪魔させていただきました。
お考えの中に頷けることが多くあり、失礼ながら「お年」は私(50代)と同じくらいかと思っていましたが、ごめんなさい、お若いですね。

行政書士さんのお仕事をよく知らないのに、コメントするのもなんですが、「具体的に」どんなことをお頼みするのか、よくわかっていないこともあると思うので、アプローチの仕方の違いの例などを書いていただけるとありがたいです。
私は、行政書士さんって、お役所に出す書類を書いてもらうだけで、法律的な相談は乗ってもらえないと思っていましたが、例えば内容証明なら、その中身については、何でもいいんでしょうか?

_ TAKE(管理人) ― 2007年07月03日 03時22分24秒

ども、コメントありがとうございます。

若いのに老成している部分もたっぷり。なのに、ぶっとんだ発言もしまくる。
という、「精神年齢不詳」な若手…です。

で、コメントについてですが、自分でも説明していくと、明確にまとまっていない分、ちょっと判りづらくなるかもしれません。ご了承ください。

さて、まずは行政書士にできることですが、
>お役所に出す書類を書いてもらうだけで、法律的な相談は乗ってもらえないと思っていましたが、例えば内容証明なら、その中身については、何でもいいんでしょうか?

そうですね、多くの人がそう思っていると思います。
これは説明してこなかった私たちが悪いのですが、

行政書士とは、簡単に書くと、
市民と行政との間で、市民を補助し「行政手続の適正化」を図る事が、最初の目的として存在していました。
これが 役所への「申請書類の作成」「申請代理」などに繋がります。

またここから、「市民と行政」の「手続」が「理解できる」ならば、転用すれば「市民間」の「法手続」についても理解できるはず。したがって「一般法手続きの適正化」もできる能力があるはずだ、と発展していきました。
結果、現在は、行政書士が「一般法手続きの適正化(必要書面の作成・助言等)」もできるようになりました。

ですから、内容証明などについてもアドバイスができます。

ただし相談範囲は、主目的が「法手続きの適正化」なので、『請求して勝てるかどうか?』などの「手続でない部分」については、範囲外となります。

例えば、AがBにお金を貸していて返して欲しい場合など、
「Bに請求して回収できるかどうか?(裁判で勝てるかどうか?)」などの判断は、最終的には弁護士しかできません。

一方、「請求したいが、この請求手段が適切(正しい)なのかどうか?」ということについては、「手続論」なので行政書士が対応可能です。(例えば、時効にかかっていないかどうか?書いた内容証明が適切かどうか?他の手段でもっと適切な手段は無いか?等)

つまり、弁護士と行政書士では、同じ「解決のための補助」であっても、行いうる範囲・助言の質が異なってくるのです。
また、「手続論」が主体ですので、行政書士は弁護士よりも範囲・権限が狭くなっています。
ですが、範囲・権限が広い分、弁護士を頼んだ場合、逆に使い勝手が悪い場合(高くつく場合)もあります。

「やりたい事」(目的)がある程度判っていて、「やる方法」(手段)が判らない場合などは、わざわざ弁護士を頼んで一から頼むよりも、行政書士に頼んで「手段」だけサポートしてもらう方が、より楽に処理できるのかもしれません。

このあたりが、薬局と病院との関係に似ているので、今わたしは「法律のくすりやさん」となのっています。

例えば、「風邪かな?」などある程度、自己判断ができる場合、普通は薬局で薬を買って自分主体で直してしまうことがあります。

一方、ひどい風邪やわからない病気など、自己判断がほとんど不可能の場合は、医者に直行し、医者主体で直します。

これが、行政書士と弁護士の関係に似ているのだと思います。
自分である程度判断できる場合(書面等専門部分ができない場合)行政書士が正式な書面の作成などを補助します。一方、自分で対処しきれない場合、弁護士主体で(代理人となって)対処します。

この形が、一番市民にとって役に立つ姿なのではないかと考えています。

そこでアプローチの方法も、薬局と医者がそれぞれ患者への対応が異なるように、行政書士と弁護士もアプローチの仕方が異なってくる必要があると思っています。

…が、士業は全体的にアプローチ下手なので、適切なやり方がわかりません。

---
「このやり方正しいんだろうか?」(この契約詐欺じゃないだろうか?など)と悩む人は潜在的にたくさんいると思います。
彼らを補助するのが行政書士の本来の仕事なのですが、彼らをどうすれば見つけられるのか、また彼らが頼みやすい環境にするにはどうしたらいいのか?ここの分野での研究が士業は全体的に非常に足りないと思っています。
新しい先生で個々に対応している方は多いのですが、組織としての対応が非常に弱い。

個人事業なので、組織行動に弱いのが欠点なのですが、これだけ多くの潜在的弱者がいては、個人個人での対応など微々たるものです。組織対応しなければ無理でしょう。
なので、組織活動も強化しなければならないのですが…。

市民が抱える新しい潜在的問題を掘り起こすことと、個人事業としての対応、おまけに組織対応の方法。
考えることが、ちょっと多すぎて大変。

そこまで考えなくてもいいだろうという人もいるのですが、まあ、やれることは全部自分でやろうとしてしまうので、余計な仕事まで抱えている…と。

ちょっと長くなってしまいましたね、今度は、弁護士と行政書士の違いについて「紛争状態」と「緊張状態」という見方でも語ってみたいと思います。

_ インコメイク ― 2007年07月04日 16時21分16秒

こんにちは。
ご丁寧にありがとうございました。

娘の話では「カバチタレ」という番組があるそうですね。
行政書士という資格が若者に評判になっているとは知りませんでした。
ちょっと古いところから考えすぎかもしれませんが、弁護士が代言人と言われ、代書人と仕事がはっきり別れていた時代から面々と続いてきた職業と社会のありようからみますと、弁護士がちゃっかり(?)分かれていた仕事をついでにやってしまうようになってからの時間経過と、昨今の国民の教育(高学歴)とか規制緩和とかインターネットの普及などで、行政書士という仕事が転換期に来ているのではないかと思っていました(前に書きましたように、役所に出す書類だけと思っていましたので)。

そう言えば、昔、車の免許を取る時に行政書士さんの窓口がありましたのを覚えています。

>今度は、弁護士と行政書士の違いについて「紛争状態」と「緊張状態」という見方でも語ってみたいと思います。

ありがとうございます。
宜しくお願いいたします。

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