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石原慎太郎曰く「私の作品は、映像にすると低俗で子供達に害を与える作品です」2010年03月16日 23時24分26秒

漫画などの児童ポルノ規制 東京都、条例改正案を説明
2010/03/13 10:42
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/368117/

東京都の2次元児童ポルノ規制、ちばてつやらが反対の記者会見
2010/03/15 07:43
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/368724/

IT Media
漫画・アニメの「非実在青少年」も対象に 東京都の青少年育成条例改正案 (1/2)
2010年03月09日 21時57分 更新
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/09/news103.html

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 石原慎太郎東京都知事は、自分が芥川賞を取った作品すら「映像化しちゃいけない問題作品」と自己否定をされたいようだ。


 今回の改正案は
 「18歳未満として表現されていると認識されるもの(「非実在青少年」)を相手方とする又は非実在青少年による性交又は性交類似行為に関わる非実在青少年の姿態を視覚による認識する事ができる方法でみだらに描写する事により、青少年の性に関する健全な判断能力の成長を阻害するおそれがあるもの」とのことだが、

 簡単にいえば、「18歳未満の空想上の人間が、視覚(映像)で、性交または類似行為をする姿を描写するのは、青少年の性に関する健全な判断能力の成長を阻害する」という理屈だ。(「簡単じゃなかった」かもしれないwww)


 さて、これがどうして「自己否定に繋がる」のか。
 それは石原慎太郎氏の代表作「太陽の季節」にある。

あらすじ(wikipediaより)
『高校生・津川竜哉はボクシングに熱中しながら仲間と酒・バクチ・女・喧嘩の自堕落な生活をしている。ある夜盛り場で知り合った少女英子と肉体関係を結び、英子は次第に竜哉に惹かれていくが、竜哉は英子に付き纏われるのに嫌気がさし、英子に関心を示した兄道久に彼女を5千円で売りつける。それを知った英子は怒って道久に金を送り付け、3人の間で金の遣り取り(契約)が繰り返される。ところが英子が竜哉の子を身籠ったことがわかり、英子は妊娠中絶手術を受ける。手術は失敗し英子は腹膜炎を併発し死に、葬式で竜哉は英子の自分に対する命懸けの復讐を感じ、遺影に香炉を投げつけ、初めて涙を見せた。』

 どう読んでも主人公は「18歳未満」
 はっきりいって「非倫理的」といわれても仕方がない作品です。
(というか、実際「言われている」事の方が多いが)

 では、この作品は規制条例でどうなるだろうか?

『小説だから視覚表現は無い。だから大丈夫』
 確かにその通り。

 だが、これはもう一つの事実を突きつける事になる。

『太陽の季節を「原作どおり映像化」することは絶対に許されない』
『映像化するには、非倫理的な作品』
 という事実だ。

(18歳未満の男子が女性とヤリまくって、最後には兄に5千円で売りつけるなんて、どこをどうすれば倫理的といえるのだろうか)

 自分が作家として、この作品を含めその他多くの作品で「倫理」の一言で苦しめられていたのに、なぜ今回「表現規制」自体を容認しようとしているのだろうか。
 はっきりいって、自分の過去がわからない、認知症にでもなってしまったのだろうか。

 他の作家・漫画家達が、なぜ反対しているのか「太陽の季節」を書いた『作家石原慎太郎』はどう思っているのか、そこが一番聞いてみたいところだ。

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なお、私自身の表現規制の基本的な考え方は(児童ポルノに限らず)、
原則「表現する事」自体を規制するのは間違っている。
「受ける側が、容易に選別できるように」すべきだ、です。

つまり
「表現を発信する自由」は最大限認めるべき、
同等に
「表現を受信しない自由」も最大限行使できるように認めるべし。

というように
『表現に対する表裏の関係』であり、同様に保障されるべきだ、という考え方です。

なので「受信しないようにする(できる)」努力・規制は、ある程度あってもいいと思います。
ですが、「空想上の話でも、表現する事自体」に問題があるという認識で発せられている今回の規制は、根本的な部分で問題があると思いますので、全面的に反対します。

細かい考えなどは、自記事の本文とコメント等を読めば参考になると思います。

自記事
小便小僧を破壊しよう!! ― 2009年06月30日 02時30分56秒
http://kusuriyasan.asablo.jp/blog/2009/06/30/4402636#c4949567

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誰か、本気で「太陽の季節」を漫画化・映像化してみる人、いないかなぁ?
これを東京で流せるかどうか、本当に問いただしてみたら面白いのに。

と書いたら、まとめサイト「非実在青少年」規制問題・対策まとめで、すでに質問した人がいたとの情報が得られた。
http://hijituzai.ehoh.net/

が、内容を読む限り

>質問:「『太陽の季節』や『ラ・マン』は?あれはいいんですか?」
>回答:「いいんです」

と、どうも「日活版(または最近のドラマ版)」など『既存の映像作品』だけの話として終わっていると思う。

『原作どおりに、映像化した場合でも許可できるのか?』と聞くべきだったんではないだろうか。

というか、誰か夏コミにでも「太陽の季節」を元にした同人誌作ってくれ。
頼む。

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その他参考サイト
とある非実在青少年が性行為を行う小説
―空気を読まない中杜カズサ―
http://d.hatena.ne.jp/nakakzs/20100228/1267311270

コメント

_ TAKE(管理人) ― 2010年03月17日 13時26分22秒

と、「表現の自由」的には、絶対反対を表明しているのですが……

「経済的」には導入してもらった方が得かもねw(ヲヒヲヒ)

 ええ、ぜひ規制導入を、そして、再びコミケを幕張に!!
 千葉県民としては、コミケの幕張への帰還、是非に願います!!

 しかも近所なので自分が行くのも楽!!(マテ)

作り手も「千葉県在住者」が結構いるから、楽だと思うんだよね~。

交通の便も昔より、便利になったし。

頑張れ、森田健作!!
今なら、コミケを千葉にぶんどれるぞ!!

昔のミスを見直して、「排除」ではなく「コントロールする事」を主軸とした、東京よりも緩い規制で対応しよう!!


 関係者の皆様、ぜひ「抗議運動」と言うことでもいいから、コミケの千葉への移転、考えませんか?

 昔、失敗したけど、アレは「いい経験談」ということで、ぜひ何とか。

_ (未記入) ― 2010年12月08日 19時42分19秒

東京都の条例って例えると
『悪いことしたら逮捕~』みたいな感じの法律ができて、
『おまえの母ちゃん出べそ』って悪口言っちゃったけど逮捕されるのか?ビクビク
みたいな萎縮を招くみたいな・・・

それと石原さんの思想は例えると『里に熊が下りてきた。
何とかしないと。そうだ、ボクは熊が嫌いなので
山の生物全滅しよう。』

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_ 【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】 - 2010年03月18日 01時43分49秒

◆◇◆今般の主旨◆◇◆
●今般、当ブログのコメント欄において、
1.架空創作表現規制禁止の法制化を求める署名
サイトへの協力要請と、
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