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災い転じて福と為す(3)そもそも、出勤する必要ってあるのか?2011年03月18日 00時16分00秒

>>災い転じて福と為す(2) 出勤の価値は?

 さて、昨日に続き、物流・電力消費その他多くの状況に過負荷をかける「人の移動」そのものを今日も問題にしたいと思う。

 昨日も取り上げたが、電力量の問題は「1日全体」で見れば多少制限はあるとしても平時の行動としては、多少の不便はあっても大きく問題の無い電力量は維持されているので、特に困る事はほぼ無い。
 ただ「一時的なピーク」が限界量を超えてしまうために、制限をかけておく必要があるのだ。
 また、物流、交通事情に関しても同じ。
「一時的なピーク」が限界を超えてしまうために渋滞が発生するのであって、慢性的に問題があるという状態では無い。

 結局「一斉に通勤・通学をする」というシステム自体に問題がある。というのが自論の一つだった。

 そのため昨日は「一時的に発生する人口移動のピーク」を軽減する事を目的として「フレックスタイムや時差出勤制」の本格的導入を挙げてみた。

 今日は、この考え方を更に発展してみたい。

 人が移動するから「物理的」に交通設備が占有され、他の物流に影響を与えてしまう。人の移動のために交通機関が「電力・石油エネルギーを消費する」から、他の必要なところにこれらのエネルギーが渡らなくなる。
 ならば「人が動かなければ」これらの消費は軽減される。これは至極、簡単な論理だ。

 では、なぜ人は移動するのだろうか?
 それは会社や学校に行くためだが、そもそも根本を確認したい。

 自分達の仕事は「毎日、必ず出勤しなければ」できないレベルの仕事なのだろうか?

 そんな事は無い。書類作成業務や相手との打ち合わせ、その報告が仕事の大半を占めるなら「会社で行なう」必要などない。
 実際、自分の仕事を振り返って欲しい。
 確かに「デスク」がなければできない「デスクワーク」が主だろうが、それは「会社のデスク」でなければできない仕事なのだろうか?

 元々ICT革命に基づくネットワーク推進の一つに「在宅勤務」等の発想があった。

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「総務省 テレワークの推進」より抜粋

1 テレワークの意義・効果
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◆環境負荷軽減
・交通代替によるCO2の削減等、地球温暖化防止への寄与
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◆非常災害時の事業継続
・オフィスの分散化による、災害時等の迅速な対応
・新型インフルエンザ等への対応
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参考:総務省 テレワークの推進

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 この思想自体は、ネットが盛んになり始めた2000年ごろにはもう言われ始めていたが、当時はネット回線自体の脆弱さもあり、一般には普及しづらかった。
 だが、情報通信技術の発展、特に情報量・速度の向上が見られADSL・光回線の普及された時には、すでに「実現可能」な構想だったはずだ。
 さらには、物理的に接続したオンラインゲームだけでなく、家庭用ゲームですら無線LAN接続が可能となった現状においては、端末をモバイルする事など「誰でもできる」レベルにまでなっているのだ。

 なのに、なぜ未だに「物理的に」会社・学校に「毎日」行かなければならないのだろうか?
 全て在宅は不可能だとしても「週2日は自宅・外部から必要に応じてネットワークに接続」というレベルまでなら容易に達成できるのではないだろうか?
 はやりのIpadでも「端末として外部から利用する事により、どこからでも業務に活用できる」という謳い文句があったのではなかったのか?

 そもそも、今回の地震に限らず「出勤地獄」というのは、おかしな話じゃないのだろうか?
 なぜ「わざわざ会社に行く」事が必要だったのだろうか?
 経営者・労働者双方ともに、ただ「出勤する事が会社にとっての常識」として考えてこなかっただけではないのか?

 その結果が、今の混乱した状況なのだと私は考えている。

 今こそ、今回の地震を契機として、テレワークやモバイル業務を推進する事を本気で導入していく事が、企業再生・日本再生の道として必要なのだと考える。
 そして、ここで日本が新たな在宅活動の「社会システム」を構築しこの地震から復興できれば、最先端の情報ネットワークとそれに連なる社会構造を持つ国家として、世界における最先端の地位、技術立国日本を取り戻せるのではないかとすら私は考えている。

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参考:厚生労働省「テレワーク相談センター」
経済産業省:「テレワーク」で検索の結果


……しかし、春闘の話題を見ても賃金とか労働時間の問題だけで終始しているな、相変わらず。ここで労使ともに「労働環境・労働形態」そのものの問題を考えないのは、思考が硬直化しているとしか思えない。
 それでも会社に行きたいのか? 

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 ……ちなみに偉そうに言っているが、私の場合「出勤地獄がいや」という理由だけで、この資格を取ってフリーランスで10年活動しているというとんでもないタイプの行政書士だったりする。

 まあ実際、この仕事で必要なのは「情報・書類集め」「書類作りのため環境」と「相手・官公庁との打ち合わせ・申請」だけなので、SOHOどころか「自分とモバイル端末」さえあれば、仕事なんてどこでもできる。
 事務所自体「自室登録」だし電話も布団の前にある。

 ……寝ながら電話している時だって普通にあるんだよな、これが。

 今回も、自宅が断水地域になってしまったので、水汲みに歩いて行きながら「ハンズフリー」携帯で連絡という事を普通にやっていたりする。

 皆が「通勤大変だ」と言っても、全然、関係ない。

 顧客との書類もメール添付のPDFやWORDで送って「向うで印刷してもらっ確認。署名押印したのは、来週、落ち着いたら取りに行く」って事で大半が成立している。

 ……今週、一度も背広着てない。ホントに。


……明日は円高問題か買いだめの愚かさについて語りたいな。
後、今回の地震を機に「海外に販売した技術」があるし。
というか、絶対に「海外が欲しがる技術」を震災が証明しているし。

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 さて、今日の一曲。
 そろそろネタが尽きてきた。
 が、定番という事で1曲紹介。

藤山一郎 ラジオ体操の歌


誰もが聞いた事があって、だれもが元気の出る曲だと思う。

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