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武雄市にアクセスしてみた -3(ラスト)2011年08月01日 22時25分29秒

 アクセスして判ったことですが、ちょっとアクセステストをすれば、今、書いたような問題点は「普通の人」なら確実にわかったはずです。
 しかし何の対応もしていないところから見ると、おそらく「自分達以外の人」が使った時のユーザビリティについて考えながらテストしてみた人は「1人もいなかった」のでしょう。

 もうこの時点で、「市長を含め」市役所の考え方は「自分本位」でしか無いのがわかります。

 そもそも、これを「高評価」にしている人間の気持ちが判りません。
 実際に「武雄市の行政情報」にアクセスしてみてから「非常に優れたサイト」だと言っているのでしょうか。
 とても、そうは思えません。
 Webデザイナーで「これ」を「良い」と評価できる人は、まずいないと思います。
(いたら連絡して欲しいです。その人が製作したサイトもきっと素晴らしいサイトなのでしょう。ぜひ見てみたいです。)

 クリックするたびにストレスがたまります。
 新しいストレステストには持ってこいのサイトかもしれません。

 もうこれ以上の、ストレステストは勘弁してください。
 ここで「私のアクセス」は終わりにしたいと思います。

 後は、ぜひ、ご自身の手で試してみる事をお奨めします。
 新しい発見ができるかもしれません。
http://www.facebook.com/takeocity

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 気分治しに、都道府県の中でもユーザビリティ1位と評された(http://www.tribeck.jp/usability/ranking/2011lgov/list/index.html)、わが千葉県(http://www.pref.chiba.lg.jp/index.html)のサイトを覗いてきます。

 何だかんだ言って、仕事柄、こっちを良く使うのですが、こっちを使う機会の方が多いので、私の目が肥えているのかもしれません。

 「武雄市」も、本当は「ユーザビリティの高い」サイトなのでしょう。
 ……「いいね」を押した、4000人の人にとっては。

武雄市にアクセスしてみた -22011年08月01日 22時21分24秒

 何とかトップに戻ったので、次はその下の……「コメントをした人」のリンクをすっ飛ばして、更に下の、まともそうな最新情報「子宮頸がん予防ワクチンが全対象者に接種できるようになりました」をクリックしてみます。

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 ……「トップページ」の画面が、変わりません。
 驚くことに、何と「別ターゲット」が開きました。

 武雄市では、「旧サイト」に載せた情報を見る時は「トップページ」を残したまま「一般HTML」のページを開くという仕様にしたようです。
 いかに新鮮な情報であっても「トップページとは別に」シングルブラウザなら新しいブラウザが、タブブラウザなら新しいタブで開く事を利用者に求める事にしたようです。

 「ブラウザ・タブを切り替え無くては見られない」という斬新な仕様、さらに「旧サイト」は「Facebook」でなく「一般HTML」で書かれているので、レイアウトも何もかも変わる仕様。

 何と「利用者の事を考えた」良い作りなのでしょう(笑)感動します。

 とどめにこの「旧サイトでの情報」、閉じない限り「永遠に残る」仕様。
 おまけに、上部の「Facebook」のリンクを押すと『新しく』トップページに移動してくれます。
 ……元のトップページを残したままで(笑)。

 気がつけば、トップページが増えました(爆笑)

 これは、新たな「ブラウザクラッシャー」の登場なのでしょうか?
 行政の新型ネットテロなのでしょうか?

 まあ、まだ「移行中」だからなのかもしれません。
 単なるチェック不足、そう思いましょう。……そう信じたい。……信じないとやってられません。

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 気を取り直して「左メニュー」

 ……折りたたんであります。
 どうやら市役所はメニュー自体、「一度に知らせたくない」ようです。

 しかも、武雄市にとって大切なのは「市役所からのお知らせ」ではなくて「募金」のようです。
 そちらの方が「上位」に設置してあります。

 ……折りたたんで隠された「子育て応援」より「募金」の方が大事なようです。

 とても「募金活動」を大切にされている市のようですね。

 募金をすると、きっと「武雄市にとって」何か良い事が起きるのでしょう。
「市長にとって」良い事が起きるのかもしれませんが(笑)

武雄市にアクセスしてみた -12011年08月01日 22時16分02秒

「行政こそが使うべき」 佐賀県武雄市、公式ページのFacebook移行完了記事
ITmediaNews 2011年08月01日 18時47分
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1108/01/news100.html

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単なる市長の『自己満足』 の 続編
http://kusuriyasan.asablo.jp/blog/2011/07/30/5993507

 まずトップページであきれ果てます。
http://www.facebook.com/takeocity

「市役所の情報」だけでなく、訳のわからない「一般人のコメント」もここで出てくるのです。

 本来、『利用者にとってまず必要』なのは「一般人のコメント」ではなくて「行政情報」そのもの。
 ところが「一般人のコメント」が閲覧上位に来てしまうのです。

 さらに『Facebookの仕様』の為か、市役所の「公式投稿」自体「新しい順」に上から並ぶ仕組みになっています。

 困ったことに「情報の重要性」ではなく「情報の鮮度」で上から並ぶのです。

 それとも、武雄市では「子宮頸がん予防ワクチンが全対象者に接種できるようになった」事より「武雄市役所が『こぼれ話』に写真を5枚追加した」事の方が、市民にとって重要で優先的に知らせるべき事だと考えているのでしょうか。

 情報の優先順位は「鮮度」ではなく「重要度」で判断されなくてはならないはずですが。

 明らかに市長及び市役所職員は、この『市役所として伝えたいこと・伝えるべきこと』とは何かという基本を理解していません。
 素晴らしい「情報」に対する理解だと思います。
 さすが「最新の情報技術」を使いこなすだけの、市役所です。

 仮に、理解した上で「新しい設備・情報の方が良いのだ」などと「新品信者」思考で考えているのだとしたら正気を疑うしかないのですが、さすがにそのような事は無いのでしょう……と、信じましょう。

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 まあ、いつまでもトップページだけで文句を言っても仕方ないので『実際』に使ってみることにします。

 まずは「最新情報」にアクセス。

 「こぼれ話」、これが市が一番上に持って来たい『最新情報』(8月1日21時現在)
 素晴らしい市の姿勢です。この時点でやる気がなくなってきます。

 とりあえず、ページが移動したので「読みました」。


 では、次のページに移りましょう。

 ……どうやって?

 恐ろしい事に「左のメニュー」が消えています。もう戻れません。
 普通は「一番上のロゴ」などを押すと戻れるのですが、この場合は「Facebook」ログインページに移動してしまいます。

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 色々、サイトを見た結果、やっと理解しました。

 どうやら戻る方法は、「ブラウザ自体」の【戻る】ボタンを押すか、お題の下に小さくある『武雄市役所さん作成 』を押す以外無いようです。

 しかもそのリンク、「サイズ」は『通常文と同じ』、「リンクを示す下線」も『無し』、「リンクの色」も通常と比べ『少しだけ青みがかっている』程度。

 視覚に問題がある人に「とても優しい」仕様になっています。
 あまりの「思いやり」ぶりに感動すら覚えます。

 なんと「利用者の事を考えた」とても素晴らしいサイトなのでしょう。
 視覚に問題がある人は、一生懸命「いいね」評価をしてくれることでしょう。

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 更に問題なのですが、このサイトは「余計なリンク」がありすぎます。
 
 本文側には、「いいね」ボタンや「シェア」のリンク、さらには「投稿者」のリンクが出ているし、最下部には「Facebookのリンク」そのものも残っています。

 これだけリンクがあるのに、正解の「トップに戻れる」リンクは『たった一つ』【武雄市役所さん】だけ。

 それ以外の「間違ったリンク」を押してしまうと、そこはもはや武雄市ですらありません。
 「あなたの知らない新世界」に突入です。

 武雄市は「間違って押す人などありえない」とでも考えているのでしょうか?
 それとも、武雄市は「さっさと外へ出て行け、市役所には戻ってくるな」と考えているのでしょうか。

 ……後半は冗談なのですが、実際に「出てけ」と考えていそうな気もして、とても怖いのですが。

『安易』なエネルギー政策の転換には「反対」 (九州電力問題 おまけ)2011年07月31日 13時30分23秒

 色々書いてきたがおまけとして。

 私自身が原発再稼動賛成派か反対派かと聞かれれば、私は「簡単に賛成・反対とはいえない」と答えている。

 「今の状況」で原発を将来にわたって永遠に利用し続ける事は反対だが、一方で、今ある「打開策」についても甚だ疑問を持っているからだ。

 私としては、『原発停止後』の『代替エネルギー』の確保と『確保できるまでのエネルギー消費の抑制』の見通し。
 そして一番重要な事として『再生可能エネルギー利用により、【新たに発生するリスク】』について、国民が正しく理解し意見がまとまるまでは『原発已む無し』と考えている。
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 今、脱原発派は『再生可能エネルギーの積極的活用』を『代替エネルギー』として勧めているが、これ自体、本当は『問題がない』と言い切れるものではない。

 例えば『風力発電』について言えば、風の『流れようとしているエネルギー』の一部を『風車を回すエネルギー』として利用するのだが、これを行なった場合、当然ながら『本来流れるはずだった風』の勢いを一部止めてしまうことになる。
 つまり「気流の流れを一部弱める」ことになる。
 その場合、「大気・気流への影響」がどの程度になるのか、その結果「気象変動」がどの程度起こるのか、その視点に立って考えて発言している人が殆どいないのが現状だ。
 もし「小規模な風力発電」でなく「国家規模」として大々的に行なうのであれば、「気流への影響」ひいては「天候への影響」について、もっと深く考えるべきだろう。
 また、日本だけでなく世界中で風力発電を行なうのであれば、世界中で更に大きな影響が出るものと考えるべきだろう。

『太陽光発電』についても同じ事がいえる。
 『太陽光エネルギー』を利用する以上『通常、自然界において消費されていた太陽光エネルギー』を「発電」に消費する事になる。
 この場合、「喪失したエネルギー」がどれだけ自然界に影響を与えるか、結果どれだけの問題が発生するのか誰も予測していないのが現状だ。

 昔からある『水力発電』についても同じだ。
 ダムにより「水の位置エネルギー・運動エネルギー」を一旦ストックし、その変動を利用する事により発電する。
 これが水力発電の仕組みなのだが、結果、中長期に渡り、下流域での生態系を変化させ多くの問題を引き起こしてきた事は、既に多くの事例として知られている。

 省略するが他の自然エネルギーも同様の影響がある。

 考えれば当たり前なのだが、『通常、自然界において消費されているエネルギー』を活用してしまう以上、『今まで使われていた自然界』にはエネルギーが届かなくなる。
 そうなれば、当然『環境に変化』が生じなくては理屈に合わない。

 「エネルギーが届かなくなる」のに「環境は変わらない」、こんな馬鹿な話はないだろう。

 「ちょっとした事」と笑うかもしれないが、これは、本来「バタフライ効果」なども含めてもっと慎重に考える必要がある事だ。

 実際、ペルー沖でエルニーニョやラニャーニャが起きるだけで日本や世界全体がダメージを受けることは既に十分に知られている。ならば「自然界のエネルギーを利用する」ということで「気象変動」をはじめとする「環境改変」を産み出すリスクについては、もっと真剣に考えるべきだろう。
 今までのように「ストックされたエネルギー」(化石燃料・ウランなど)を利用するのでなく「リアルタイムで流動している自然界のエネルギー」そのものを利用する以上、何かあれば「ダイレクト」に影響が発生する事も予測される。これらの事についても考える必要がある。

 「再生可能エネルギー賛成派」は、あまりにもこの部分を安易に考えすぎていると私は感じている。

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 やってしまってから「自然がボロボロになってしまった。だから今から取り戻そう」では明らかに遅い。
 それでは「水力発電」で「山や川」の環境が破壊され、「火力発電」によって「大気汚染」が進み、「原子力発電」によって「放射能廃棄物による汚染問題」と何ら違いがない。
 むしろ今回の場合、「放射能汚染」よりもより広範囲に多大な被害が発生する可能性も考えなくてはいけないだろう。

 今まで以上に、起きてしまってから『想定外だった』では済まない問題なのだ。

 実際、近年、異常気象が世界中で頻繁に発生し、日本でも今日新潟や福島での大災害が報道されている。
 環境改変による被害は、これら大災害を招きかねない。

 脱原発が世界中で騒がれているが、代替エネルギーとして再生可能エネルギーを利用した場合、『結果的』に環境改変を招いてしまうリスクがあり、それは今まで以上に地球全体に影響を及ぼしかねないほどであるという事を、もっと世界中が認識して考えるべきだろう。

 「再生可能エネルギー」が「クリーンなエネルギー」と言っているが、実は大規模な環境改変を招きかねない「最も危険なエネルギー」だという事を人は理解すべきだと思う。

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 参考だが、1977年に「環境改変兵器禁止条約」というものが結ばれている。
 これは「自然の作用を意図的に操作することにより地球(生物相、岩石圏、水圏及び気圏を含む。)又は宇宙空間の構造、組成又は運動に変更を加える技術」を軍事的に用いることは止めよう、という条約だ。

また国際共同制作ドラマだが、「スーパーストーム(全3回)」というものがある。
http://www.nhk.or.jp/frontier/schedule/20070915.html

 フィクションではあるが気象改変の危険性について非常に良く訴えている。
 ドキュメンタリーの解説部分も分かりやすくできているし。
 もし見る機会があれば、一度見てみる事をお薦めする。

 一応、アマゾンでも売っているようだけど、インターナショナルバージョンでドラマだけ、しかも権利関係で一部カットされているらしいのでこちらは意味が無い。

 ……というかNHKは、もう一度「スーパーストーム」を再放送してくれないだろうか。

 しょうも無い番組やるくらいなら「スーパーストーム」と、33カ国共同制作の「民主主義」をぜひやって欲しいのだが。

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 雑な言い方になるが、「人間が自然エネルギー・環境を容易にコントロールできる」などと考えるのは思い上りにも程があるのでは無いだろうか。
 推進派の意見を見る限り、「何様のつもり」だとしか言いようがない。

「未来は再生可能である
 ボン再生可能エネルギー会議2004 へ向けてのNGO 宣言」
http://www.cures-network.org/docs/cures_declaration_japanese.pdf

IPCC第3作業部会
「再生可能エネルギー源と気候変動緩和に関する特別報告書(SRREN)概要」
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/sr/srren.pdf

 今までの、「化石燃料の利用」による「危険な気候変動を回避」できると言っているが、じゃあ「再生可能エネルギーを利用」した場合に「【新たに】気候変動が発生するリスクは無いのか」ということについては、なんら言及していない。
 「今までは大丈夫だった」と言っているが、それは「小規模」・「限定的」な利用だったからでしかないのだがな。

それでも再稼動「賛成」が4割いるという事実 (九州電力問題-3)2011年07月31日 11時46分32秒

 さて「成りすまし」自体は許されない事、としての意見を書いてきたが、ここで最後に「再稼動問題」そのものについて一度冷静に考えてみることがある。

 それは「実際の賛否はどの程度の割合なのか」ということだ。

 今回の一件、記事をよく読むと非常に興味深いことが分かる。

 記事では「賛成意見が286通、反対意見が163通」あり、そのうち「成りすましが判明したのは『141通』」だとされている。

 つまり「成りすまし」を除いて、純粋な賛否比較をすると

 総数:308通 賛成:145通 反対:163通
 賛成:47.1% 反対:52.9%

 という「賛否の差が殆ど無い」結果になるのだ。

 まあこの場合、「判明しなかった『成りすまし』もある」と言い出す人もいると思う。
 そこで、さらに「賛成145通」の中の2割程度「30通」が「成りすまし」だと仮定しよう。
 そうすると結果は次のようになる。

 総数:278通 賛成:115通 反対:163通
 賛成:41.4% 反対:58.6%

 実際、賛成派の「すべて」が「成りすまし」だなどという事はありえないだろうし、反対派自体、今回の説明会に対して原発反対派や一般人に向け「皆で反対表明をしよう」と働きかけているだろうから、この結果は、ある程度妥当な数字だと思う。

 つまり、「成りすまし」をしなくても『40%前後』の人間は「再稼動やむ無し」という判断をしていることになるのだ。逆に言えば「反対派」は多数派とはいえ60%程度しかいない、というになるのだ。

 更に言えば、ここには記されていない「どっちでもいい」派を加えれば、ほぼ「同比率」と考える事もできるだろう。

 確かに多数決で言えば「反対派」が勝利するのかもしれない。
 だが、6割程度、10人中6人しか反対していない状況で、これが「国民の一般的な意見」というのは甚だ問題があるのではないだろうか。

 反対派も、今回の一件について単に「成りすまし」を問題にすることで良しとするのではなく、自らの立場が実は国民内部においてそれほど支持されていないことを、十分に認識する必要があるだろう。

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 それにしてもこの一件、「成りすまし」が無くても「4割」は『再稼動賛成』なのだから、九州電力の行為はあまりにもお粗末な行為だったと言えるだろう。
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