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「DV」については注意が必要2009年06月23日 14時02分34秒

「デートDV」高校・大学生の3割経験…石川で民間調査
6月23日6時54分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090623-00000034-yom-soci

さて、この問題。
「DVは許せない」というのは当然だ。私も許す気は無い。
実際、相談を受ければ「DVから逃げられるように」徹底的に手を打つ。

だが、ここで一つだけ気をつけて欲しい事がある。

DVは「女性だけが被害者になる」問題ではないと言う事だ。
実際には「女性から男性に対する身体的・精神的暴行」も数多く存在している。

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そんな事は無いというかもしれない。
だが、よく考えて欲しい。

「彼氏の携帯」をチェックした事、チェックしようと思った事は無いだろうか。

「男性が自分を裏切っているかどうかチェックしたい」
この時点で、実は「DV」の芽が潜んでいる。

 なぜなら、これらの意識が酷くなると「何らかの方法で男性を日常的に拘束したい」「何らかの方法で精神的優位に立ちたい」、「支配したい」という意識にまで発展するからだ。
 さらにこの意識が何らかの行動として現われた瞬間、それは「DV」に繋がるからだ。

 これを理解しないで「DV」=「男性から女性への暴行」と短絡的に考えているとしたら、それは問題の本質を見誤っているとしかいいようがない。

実際、yahooの「この記事に関するブログ」でも、すでに数人

”アンケートでは、高校生の過半数、大学生の約7割が恋人がいると回答した。このうち、約29・7%の若者が何らかのデートDV被害に遭った経験があり、特に大学生は、約40%に被害の経験があった。”

 という『男女に対して取った』内容を『女性の被害者』と読み違えている。

 この辺りは、DVに対する啓蒙活動が、弱者として『表面化している』女性をベースにして行っている事が一つの原因でもあるだろう。

(実際には、表面化していない『男性の被害』の方がより深い根が潜んでいる場合が多い。
 男性が被害を受けている場合、『男性が被害を受ける事は無い』と最初から相手にされなかったり、場合によっては『男性が被害を受けるのは、男性に非があるからだ』と被害者の方が責められる場合が多い。しかも被害男性自身が『自分が被害にあっている』と認める事自体が困難な社会状況となっているため、訴える事が難しい状況となっているからだ。最近は多少改善されたと言っても、未だにこの手の偏見は根強く残ってしまっている。)

 DVについては、このように潜在化している男性被害についてもきちんと理解した上で対応するべきだろう。

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 さて、批判ばかりしても仕方ないので、私自身の考え方を述べよう。

 まず私自身としては、「相手を支配しようと」考える事自体は否定しない。
 人間関係において(恋愛関係において)相手を自分の物理的・精神的影響下に置きたいまたは自分が相手の影響下にいたい、と考える事自体は自然な感情の発露だと思っているからだ。
 だから、人は「相手の気を引く行動」に出ようとするのだし「相手に気に入られたい」と考える。
 これは当たり前のことだろう。

 ただ問題なのは、この「影響下に置きたい」と『考える』事と「影響下に置く」『行動に出る』事は違うという事だ。
 さらには『強制的に』影響下に置く事が一番の問題行動だ。

 私は、この『強制的に』影響下に置くための行動。これこそが「DV」の本質だと考えている。

 何度も執拗にメールを出す・電話をかける・つきまとう事も、また暴力で支配しようとする事も、さらには金銭的に優位に立ち生活を拘束しようとする事も、すべて『強制的に』影響下に置くための行動でしかないからだ。

 おそらくこのような私の考えは、今までのDV理論が「物理的・精神的暴力」のみを定義している事に比べて、非常に範囲を拡大しているだろうと思う。

 実際、この意識・行動は「男性特有」のものや「男女間」に限った事でなく、人が対人関係において持つ「意識・行動」以外の何物でも無い事から考えれば、DVというよりも「対人関係における問題行動」と言う定義の方が正しいと思う。

 だが私からすれば、今のようにわざわざ『DV』に特化して考える事自体に問題はないのだろうかという疑問がある。
 DVを特化している事によって、その他の家庭内暴力などと並列で考える事ができなくなっているのではないだろうか。
 『強制的に』影響下に置くための「行動」そのものを問題行動として捉え対処を図るようにすれば、本来、DVだけでなくほとんどの家庭内問題、対人問題に対応できるのではないだろうか、私はこのように考えている。

(実際の対応については、被害者側の加害者に対する『依存』が発生しているので、この『依存』状態を解消させる方法も考える必要があるだろうし、ケースバイケースでの対応が必要になるだろう。)

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 単に”恋人同士は対等であると認識する男女平等教育の徹底が重要”というのではなく、「強制的に支配しようとする『行動』にこそ問題がある」と教育する事が一番必要だ。

 私はこのように考えている。

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※ 当事務所では、老若男女問わず、離婚・慰謝料請求・その他、被害者の状況改善相談なども業務として取り扱っています。
 また「加害者の」「もう被害を与えたくない」という観点からの相談についても対応いたします。

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参考になるサイト
「ある作家のホームページ」 DV
http://www.geocities.jp/fghi6789/index.html


「若者のDVにどう対応」2009年02月17日 asahi.com
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000130902170001

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