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努力の足りない農家2007年10月17日 01時06分14秒

今日、2つのテレビを見ました(片方は今見ている最中ですが)

テレビ東京「ガイアの夜明け」とNHKスペシャル「ライスショック」


「米が売れませんでいたといわれても農家には解らない。
農業協同組合は何をやっているのか?」

新潟のある農家の言葉ですが、とても印象的です。
価格の引き下げに反対する言葉なのですが、この言葉がとても「おかしい」と感じるのは私だけでしょうか?

自分の商品に今、どれくらいの市場があるのか、自分の製品を利用する人・企業はどれくらいあるのか。
どんな町工場であっても、その調査研究はおこたらないはずです。

どんなに売れている製品であっても「次のブーム」を考え新たな取引先や市場を考える。これは当たり前のことです。

なのに「米が売れないと言われたって、私たちには解らない」と言ってのける農家。
そして、それを当たり前のように指示する人々。

なんで、メーカー(生産者)の癖に「自分の消費市場」を把握していないんですか?
それが「営業・経営努力」なのですか?

生き残る農家と死んでいく農家の差がここに如実にでている気がします。

そんな農家だけではないという人もいると思います。

私もそう思います。
実際、ガイアの夜明けでは石垣島の農家が「次に時代を捉える農作物」として海外のニガウリ(カックロール)を研究していました。「とても小さな農家」(失礼)なのにです。そして、この農家は新しい食材を探している中国料理店「南国酒家」とマッチングしたようでした。

このように小さな農家であっても「研究と努力」を怠らなければ道が開けます。
ですが、米作農家はどうでしょう?
「海外の農業に負ける」と言っていますが、負けて当たり前なのではないでしょうか?

他国は「今よりもよい製品」「今よりも発展するために」努力を続けています。
その一方で、日本では未だに同じ製品を「同じように生産している」だけ。

潰れて当然だと思うのは私だけですか?

「お金が足りない」とか色々理由を付けていますが、根底は「現状維持の努力はするが、発展するための努力はしない」農家の思考そのものが問題だと感じます。

※実際、高級米でも「安い米と同じ」ように水を使って炊く。という事しか調理法を考えていないならば、「そこそこの味でいい」と考える人からすれば、高級米を使う理由はありません。
「高級米ならでは」の新しい調理法など、もっと「利用方法」を考えるべきではないでしょうか?

民主党の「農家保護」という甘やかし政策が人気を得ていますが、甘やかし続けた結果「(発展する)努力をしない」農家が増えた現実。打たれ弱い農家ばかりが増えた現実。

これをどうやって解決するつもりでしょうか。
「打たれ弱いのだから金銭で保護しなければならない」ということでよいのでしょうか。

打たれ弱い農家を「強くする努力」。このぎりぎりな状況だからこそ一番必要なことだと思います。今ならまだ間に合うのですから。


※ちょっと意見としてみてみると面白いブログもありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/nipponko2007/4757928.html

コメント

_ 清水法夫 ― 2007年11月12日 15時04分50秒

今はアメリカも欧米も農業と農民を保護する政策を強めています。日本のように農業などいらないという先進国はほとんどありません。
自国で必要な食料は自国で作る、というのは飢餓を輸出しないためにも、環境保護のためにも必要です。
日本の農民を甘やかせるという次元の問題ではないと思います。

_ TAKE(管理人) ― 2007年11月13日 00時53分51秒

コメントありがとうございます。

本当はパート2まで書くつもりだったのですが、色々あって1のみとなってしまいました。

ただ、第2話も見て思ったのですが、
「自国での食料備蓄」の重要性は確かに私も認識していますが、そのために『現状の農政・農家のまま保護する』に値するのか?
という部分で疑問を感じています。

端的にいえば、上部でも書きましたが、農家が自分の生産している農作物の「価値」や「意義」を考えずに(市場的および国策としての価値や意義)、”同じ製品を「同じように生産している」”だけという状況が問題なのだと考えています。

(実際、第2話では「考えている農家」の成功例や問題点などをうまく取り上げていました)

ですので、単に”お上”や”農協”の言うとおりに減反制限にのっかったりするだけではなく、もっと「世界」を見てどうするのか?を考える必要があると考えます。

一方、民主党の出した政策は、今までと同様に「甘やかし政策」でしかないため(実際、「考える」とは言っていますが、民主党内でも具体的なビジョンは一切ありません。)非常に問題があるのではないか、と考えています。

_ 清水法夫 ― 2007年11月13日 11時40分09秒

二つの点から、反論したいと思います。
一つめは、国の農家や農業に対する政策についてです。
先に述べたように、日本の農家はアメリカやヨーロッパに比べて、決して優遇されていません。
欧米では、農家収入の約半分は国家の補助によるものです。ところが日本は2001年度で8パーセント程度でした。今回調べてみたら1%を切っている、とのこと。驚きました。これでは全く勝負にならないでしょう。
欧米の農家補助は生産費と市場価格の差を直接農家に支払うものです。これは国際的に認められています。しかし日本はこの制度をほとんど活用していません。

二つめは農家の努力についてです。
日本の農家が市場調査もせずに同じものを漫然と作っている、というのは全く事実と違うと思います。日本の農家ほど品種改良に取り組み、また新しい作物に挑戦している農家はいないと私は確信しています。じっさい店先には毎年新しい作物や、改良された作物が出回ります。だからこそ中国などでは日本の野菜や果物が高い値段で売れているのでしょう。
しかし実は私は農家にそんなことを期待したいとは思いません。農家には安全でおいしい作物を作ることに専念して欲しい。われわれがそのような作物を正当に評価できる賢い消費者になることこそ重要です。大手流通業者の言うがままに見かけだけ立派な野菜を求めたことが日本の農業を農薬漬けにしてしまいました。
ところで日本の平均農家所得は、時給にして250円程度です。最低賃金の約三分の一にすぎません。今最低賃金をあげよう、という議論がされていますが、農民の所得を上げよう、という話は全く聞かれません。農民は甘やかされているどころか、マスコミによって叩かれ、政治からは見放されているというのが現実でしょう。

_ TAKE(管理人) ― 2007年11月13日 20時49分15秒

コメントありがとうございます。
また、同一コメントが続いておりましたが、二重投稿によるミスと判断しましたので、勝手ながら片方削除させていただきました。

---
まず、国家の政策としては根底の考え方から間違っているとは思いますが、今回は、別論になるので省きます。
(本来、両輪のごときものですが、視点を変えて考えなければならないので、一度にあわせて書くとおそらく整合性が取れなくなりますので)

なので、上からの「愚かな国家政策」ではなく、下からの「生産者側からの努力・政策」に絞りたいと思います。

まず「努力している」農家(米作農家)があることは認めます。
実際、ライスショック第2話では、大規模農場化を目指す秋田県の農家の取り組みや大潟村でのブランド確立など、取り上げていました。

このように努力があり、成功と失敗を重ねて進んでいく。これは正しい流れだと思います。

しかしながら、今までの国家が行ってきた。そして民主党が導入しようとした、「一律的な」補助制度が、この流れを導いて『強い農家』を育成するとは思えません。

そして、国家において「新たなビジョン」が期待できないならば、本来、生産者である農家こそが「今後のビジョン」を自ら生み出していく必要があると考えます。

ところが、実際にそこまでの『意識』を持った、農家が少なく「現状に乗っかった」だけの農家が多い所が問題なのではないでしょうか。

確かに「品種改良」も多く重ねられ「味」や「生産量」の増加に努めてきました。

また、今の農家に零細が多く、新たに機械を個人的に導入することが難しいという「経済的問題」もあります。

ですが、まず「考える」「学ぶ」ことは、誰にでもできます。

この部分の基礎的努力をせずに「現状に流されている」 からこそ、苦言を呈したいのです。

>>※実際、高級米でも「安い米と同じ」ように水を使って 炊く。という事しか調理法を
>>考えていないならば、「そこそこの味でいい」と考える人からすれば、高級米を使う
>>理由はありません。
>>「高級米ならでは」の新しい調理法など、もっと「利用
方法」を考えるべきではないでしょうか?

自分の記事でもこのように書きましたが、生産者は単に作るだけでなく、作った製品(米など)を「どのように食してもらうか?」「どのように満足してもらうか?」という事も、自分達で考えていいはずです。
(毎日、「自分で食べる」米の調理法を少しずつ工夫する、などでもいいはずです)

ところが、言われるままに学び、言われるままに「品種改良」などに乗っかってきた。
ここに問題があると考えます。

自分達の問題、「自分達で『切り開く』問題」という認識を持った人が少なすぎるところに問題があると考えます。

>大手流通業者の言うがままに見かけだけ立派な野菜
を求めたことが
>日本の農業を農薬漬けにしてしまいました。

確かにそのような流通・社会が大半を占めていましたが、そのような「流通業者」だけではなかったはずです。
「生活協同組合」やその他「品質」にこだわった流通ルートも存在していました。

にも関わらず、「売れるから」「農協とケンカしたくないから」と、茨の道を歩む事を捨て、低きに流されたのは「生産者である農家」そのものです。


今、これ以上過去の事を非難してもしかたがないのかもしれません。

しかし ---
>>民主党の「農家保護」という甘やかし政策が人気を得ていますが、甘やかし続けた結果「(発展する)努力をしない」農家が増えた現実。打たれ弱い農家ばかりが増えた現実。

これをどうやって解決するつもりでしょうか。
「打たれ弱いのだから金銭で保護しなければならない」ということでよいのでしょうか。

打たれ弱い農家を「強くする努力」。このぎりぎりな状況だからこそ一番必要なことだと思います。今ならまだ間に合うのですから。
---

これが、今の私の意見そのものです。
「今ならまだ間に合う。」
ぎりぎりのターニングポイントだと考えます。

だからこそ、単に人気取りに過ぎない、安易な「ばら撒き補助」はすべきではない、と考えています。

小泉元首相を全面的に支持するわけではありませんが、「痛みの伴う改革」というものが、今の農家にも必要なのではないかと考えます。

間に合わなくなってから、では遅いので。

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_ てらまち・ねっと - 2007年10月20日 11時23分05秒

 うちの稲刈りのことの前に、先日放送、再放送されたNHKスペシャル。
 「ライスショック あなたの主食は誰が作る」 は、ほんとにショックだった。

 日本固有の「農政・ノー政」の行き着く先がそこにもう見えている。
       10月15日のブログ

 21日(日)に、2本続きで再々放送するらしい。

● 2007年10月21日(日) 午前10時〜 ※あなたのアンコールサンデー内
 ライスショック あなたの主食は誰が作る
  ◎ 第1回 世界がコシヒカリを作り始めた (初回放送 2007年10月14日)
  ◎ 第2回 危機に立つコメ産地  (初回放送 2007年10月15日)

 20日(土)夜は、こんな番組もあるという。
     10月20日(土) 午後7時30分〜8時45分、午後9時〜10時29分 総合テレビ
● 日本の、これから  どうする?私たちの主食(仮)
      今日時点の ⇒ これからの放送番組 

 ところで、私は除草剤も殺虫・殺菌剤も使わず、化学肥料も使わずに30年ほど米作りをしている。
 6月上旬に田植え、稲刈りは10月20日前後。

 除草剤を使わないから『田の草とり』が一番の課題。
 10年ほど前からは、再生紙を水田の表面に敷いてそこに苗を植えるという方法にした。これだと、田植えをしたらあとは何もしないから、楽。
 知人ら4軒で共同の専用田植え機を使っている。

 一部は、地盤が軟らか好きで機械が使えないので、手植え。

 10月16日火曜日に稲刈りを済ませた。

400メートル程は離れたところの水田
 ⇒ (どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

家の前の畑の横の水田
 ⇒   


稲刈りが済んだその夜はワイン(1400円ほど)
  


チーズ各種とキュウリ  超絶品の「イチジクの生ハム巻き」
    


今年初めての間引きのニンジン。生で
ドライフルーツは、チーズとオリーブオイルであわせるとおいしかった
    


昨日18日に玄米になってきた
一部は自家で保管。
他は、業務用の低温倉庫へ(写真はうちの分ではない)
  

家に帰ってから、地区の共同の精米機で「白米に」。
今年、ハツシモに多発したという「胴割れ米」、
うちでは大丈夫だった
    

うちのお米の品種は、「

_ 地域団体商標・地域ブランド情報 - 2007年10月28日 09時23分09秒

特許庁審査業務部商標課地域団体商標・小売等役務商標推進室は10/23、地域団体商標登録査定1件を発表しました。次のとおりです。●ほべつメロン(ほべつめろん) とまこまい広域農業協同組合 北海道○特許庁ホームページ地域団体商標制度の部屋インターネット上では、楽天市場にもビッダーズにも商品が見当たりませんので、グーグルで探してみました。ほべつメロン ヒット件数は1270件。ちょっと少ないのかな?ちなみに、現在、地域団体商標に出願中のものも含め、メロンのグーグル検索ヒットランキングをつくってみました。第1位 ●夕張メロン 511000件 (団体商標登録)第2位 ●摩周メロン 2120件 (地域団体商標登録出願中)第3位 ●ほべつメロン 1270件 (地域団体商標登録査定)第3位 ●ようていメロン 1270件 (地域団体商標出願中)第4位 ●守山メロン 959件 (地域団体商標出願中)第1位の「夕張メロン」はさすが横綱。「ほべつメロン」と「ようていメロン」が同数で3位という結果となりました。「ようていメロン」は、しっかりネット上で販売されていますね。他のメロン産地、静岡や島根では、地域団体商標の出願をしないのでしょうか。あぁもったいない、もったいない。
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