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コンビニとは何か?を問い直す問題だろう。2009年06月23日 08時47分26秒

セブンへの排除命令、コンビニ経営に打撃 事業モデル転換迫る
6月22日22時21分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090622-00000614-san-bus_all

さて、この記事。
賛否両論というより「値引きする方が当然」という意見の方が一般には多いかもしれない。だが自分としては、この排除命令が与える各店舗への影響について少々危険を感じている。

 というのも、この命令によって「コンビニ」の事業システムそのものが揺らぐ怖れがあるからだ。しかもそれは「本部」のシステムではない。個々の「各店舗」におけるシステムの方で、の話だ。

 「コンビニの基本」は「いつでも同じ商品が同じ条件で手に入る」という事にある。

 この考え方は「販売機会のロス」を無くす事を前提としている。
 購入者からすれば、「購入機会」をロスしないようにコンビニが努力する事を意味している。

 コンビニの有名なキャッチフレーズ「開いてて良かった」とはこういう意味だ。

 実際、コンビニでは「いつでも手に入る」事を維持するために「売り切れ状態」(棚が空欄になる事)が極力発生しないようにされている。
 これはコンビニに行ってみればよく解るだろう。
 深夜ないし次の入荷間際であっても、コンビニにおいては「棚が空・全部売り切れ」という事はなく、必ず「何かが棚に残っている」状態が維持されている。

 これは逆に言えば、「棚に残る状況を維持する」(常時完備)事こそがコンビニにおいての基本戦略だという事を示している。

 もっと言えば『売り切ってはいけない』事こそがコンビニの基本なのだ。
 さらに言い換えると、最初から『「余剰分が出る」事を前提としたシステム』こそがコンビニの基本システムだといえる。

 「常に100を提供するために、常に101の準備をする」
 これこそがコンビニの原則なのだ。

 「余剰分が出る」事を前提としているシステムにおいて、「余剰分が出ないように見切り販売をする」という事を行えば、それは矛盾でしかない。
 必ずどこかにしわ寄せが来る事になる。

 では、しわ寄せはどこに来るのだろうか。
 本部? 生産者?

 違う。
 しわ寄せは最終的には「店舗そのもの」に来る事になる。

 それは、各コンビニにおいて「一日辺りの販売『総』量」というのは「あまり変わらない」という事実があるからだ。
 単純に言えば、余剰分を値引き販売した場合、その数だけ「定価で売れていた数」がそのまま減る事になるからだ。

 短期的に見れば確かに「廃品ロス」のコストを削減したかのように見えるだろう。
 だが、長期的に見れば「定価販売による利益」そのものを圧迫する事に繋がる。

 これは、個々の店舗経営において非常に大きな危険を孕む事になるだろう。

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 ……とはいえ、販売機会をロスしなければ何でも許される訳じゃない。
 同じく「廃棄ロス」もコンビニでは重視されている。

 「常に100を提供するために、常に101の準備をする」
 のがベストであって
 「常に100を提供するために、常に105の準備をする」
 などというのは、ただの馬鹿がすることだ。

 本来、「機会ロス」を無くすために余剰を設けつつ「廃棄ロス」を減らすという一種矛盾した状況を満たす方法として考えられたのが、POSシステムによる予測発注システムだ。
 この「ギリギリ」を見越して発注することこそが、各店舗における成功の秘訣だとも言える。もしこの時、廃棄ロスが大きく出るとしたら、それは発注ミス以外の何物でもないだろう。

 今回の話は、端的に言えば「廃品ロス」を多大に出した場合の回避方法を「見切り販売」で処理しようとしているだけでしかない。そしてこれは「自分達の発注ミスをリカバリーするために、コンビニの原則を崩す」という事に他ならない。

 この事から考えれば、安易に”店舗側に良くなった”とか”権力を持った本部の不正義が正された”、”もったいない”が守られたとか”エコ”とか”消費者目線で”などと言うのは問題があるだろう。

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 さて、こう言うと「スーパーでは見切り販売しているではないか」とか「一部では行われているではないか」という人もいるだろう。

 だが、それは全く事実を理解していないからだ。

 スーパーが閉店間際になった時に「売り切れて」いても誰も文句は言わない。
 24時間営業のスーパーであっても、深夜などの客が少ない状況下においては「惣菜コーナー」が閉まっていても、文句をいう客はあまりいない。

 だがコンビニの場合はどうだろうか。

 コンビニの場合は「売り切れている」状態自体を、消費者が望んでいない。
「いつでも手に入る」が鉄則だからだ。

 ここに「売り切っていいから」値引きができるスーパーと、「売り切ってはいけない」コンビニとの違いがある。 
 スーパーとコンビニの「存在理由」そのものが違っている以上、スーパーと同じ発想で「売り切り思想」を持ち込むことには危険が存在する。

 これは、コンビニにおいて「品切れ」という事態、すなわち「利便性を放棄すること」を消費者自身が容認するかどうか?という話でもある。

「(見切り販売により)棚に商品が無くなる」コンビニ。
 これを消費者側も容認できるのだろうか。
 この事も「見切り販売」は問う事になるのだ。

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 まあ、エコとか様々な視点からは見切り品制度もアリだと思う。

 だがしかし今回の話は、コンビニの原則「『いつでも』同じ商品が『同じ条件で手に入る』」を完全に崩すという事になる。
 時間帯によって「同じ店舗内において複数の商品価格」が存在する事になる。

 これは、完全にコンビニの「いつでも同じ商品が同じ条件で手に入る」という事業システムと真逆の発想でしかない。

 したがって、もし今後、この制度が広まるような事があれば、それはコンビニの存在意義そのものを見直す話になるだろう。


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 さて、色々書いてはみたが、多くの人が予測している通り、このような事を行う店舗はそう多くはないと私も思う。

 お菓子とか主力商品で無いものは見切り品を出すかもしれないが、恒常的に販売されなくてはならない「弁当」類ではあまり多く行われる事は無いだろう。

 なぜなら「いつでも同じ商品が同じ条件で手に入る」という事の重要性は、適切な運営をしている「店舗経営者」自身が一番良く理解していることだから。

 今回の話、実は、被害者のように装っている彼らこそが一番の加害者だと思う。
 見切り品を出さなければリカバリーできないような廃品ロスを発生させるような「店舗経営・発注」を行っているような個人経営者こそが一番の問題だ。

 安易な「加盟店いじめ」ではないという事を、もっと消費者側も知っておくべきだろう。


……とはいえ「本部は強固な締め付けをしていない」とまでは言わないけどね。

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ところで別の話だけど(厳密に言えば関連しているけど)
いつの間に「コンビニの加盟店」は労働者になったのだろう?

彼らは「個人経営者」だと思っていたのだけど。

「自主経営」と言う事を全く考えずに、単なる「労働者」なんだ!!
と胸を張って言い切っている、コンビニ店オーナー。

考え方が、非常に間違っていると思うのだけどね。

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参考になる他の記事
ゆさをぢさんの「中年の主張」
http://kohichi.iza.ne.jp/blog/entry/1098892/

続き記事
「エコ」でなく「エゴ」…消費者の
http://kusuriyasan.asablo.jp/blog/2009/06/23/4386157

6/26 追加
より高度に詳しく説明してある秀逸な記事(と自分が言うのはおこがましいが)
日経BP ニュースを斬る
セブンイレブン、「見切り販売制限」の深層
井上 理(日経ビジネスオンライン記者)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090625/198566/
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コメント

_ ゆさこをゐち ― 2009年06月23日 10時21分49秒

TB及びブログ紹介に感謝致します。
ワタシも実際某コンビニのオーナーと1年お付き合い致しましたが・・・
何時まで経っても「社員の延長」の感覚で、関与を止めました。

その裏付として「責任=借金」の例があります。
「起業する」と言う意味も判らない方々が惹き起こす「自己破産の多さ」を見て「?」を感じます。
まあ、それは「たった200万円の借金で自己破産申請をする労働者」を考えても同様です。

世の中「厳しさを生き残って金儲けする」ってのを忘れた事が残念です。
まあ、ただ黙って見て居るならともかく・・・
「儲けた人間の足を引っ張る」「ロクデナシと非難する」傾向が嫌になります。

世の中は「稼ぐ」と言う事を忘れてしまったのでしょうか?
すこぶる残念でなりません。

_ 勉強不足 ― 2009年06月23日 13時11分51秒

>>見切り品を出さなければリカバリーできないような廃品ロスを発生させるような「店舗経営・発注」を行っているような個人経営者こそが一番の問題だ。

もしあなたが店長で、廃品ロスを発生させることが分かっていながら発注を強要されたらどうしますか?
店長だってそこまで馬鹿じゃない。
つまりはそういうことです。

_ TAKE(管理人) ― 2009年06月23日 14時20分35秒

ゆさこをゐちさん、勉強不足さんコメントありがとうございます。

勉強不足さん
>もしあなたが店長で、廃品ロスを発生させることが分かっていながら発注を強要されたらどうしますか?
店長だってそこまで馬鹿じゃない。
つまりはそういうことです。
----
 おそらく勉強不足さんはコンビニという「存在」を理解していないと思います。

 コンビニに求められているのは「利便性」です。
 そして、「利便性」の軸として『常備性』を求めています。
 「いつでも手に入る」という『常備性』こそがコンビニの基本原則です。

 ですから、「売り切れてはいけない」=「売れ残りが発生する」システムこそが、コンビニの基本原則です。
 つまり「最低限の廃品ロスが発生する」事が、コンビニ経営の大前提です。

 もし「最低限の廃品ロス」すら嫌だというなら、コンビニを経営してはいけません。
 やるなら、ただの商店かスーパーをやる事です。

 この事を理解せずに「廃品ロスが発生する事がおかしい」というならば、コンビニに「常備性」を求めないでください。

 この事を理解できずに文句を言う。
 それは、その店舗がコンビニを理解せずに開業し経営しているだけです。
----

 ただ、廃品ロスは無限大に要求されているわけではありません。
 廃品ロスは極力少なくする事が求められています。

 この廃品ロスをいかに少なくするか(廃絶するかではなくあくまで減少させる事)が、各店舗での「発注」です。

 「廃品ロスを少なくするために見切り販売をする」というのは、「発注で抑えられなかった」ミスを店舗が勝手にリカバリーする事でしかありません。

 コンビニの基本原則からはずれ、勝手に行動し、コンビニの存在意義そのものにひびを入れようとしている。

 これが正しい行動だというのは問題だと思います。

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 なお、廃品ロスを無くすのは簡単です。
 
 消費者側が「いつでも手に入る」というニーズを捨てればいいだけです。
「売り切れていても構わない、店舗に行って手に入らなかったとしても構わない」
 そう消費者が考えるようになれば、発注段階から「売り切り」を原則とした発注ができます。

 それだけです。

_ rei  ― 2009年06月26日 00時59分31秒

廃棄ロスが月に40万円も恒常的に出るような発注を行っている店長側に非があると私も思いました。

takeさんの文を読んで安心しました。
確かにセブンにはクリアしなくてはならない問題はほかにはありますが、今回の問題は違いますね。

勉強不足さんのおっしゃっているようなケースは基本的にはありません。

季節商品、イベントなどで本社の意向で大量発注が店舗に求められる場合(おにぎり100円セール)などではロス分を本社が負担していますから・・・

値引きが違反としているのはtakeさんのおっしゃるような理由だと思うので、どうしても値引き販売を行いたければ、セブンの看板を下ろし、自主営業でどうぞと思いますね。

_ 元店長 ― 2009年06月26日 21時00分20秒

勉強不足さんの仰るのは、「ザーが廃棄額を強要する」と言うことでしょうか。私もそうでした。日に1万、月間で日販並みに出さないと、罵倒されたものです。

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年06月27日 18時57分19秒

鈴木さんはコンビニの発注システムをご存知ないのでこのような
誤解に基づくブログを書いたのだと思いますが、スーパーと
違ってコンビニはお弁当類であれば一日に3回は配送があります
当然、賞味期限も時間単位で違うものが配送されます
つまり、見切り販売しても次に来た配送の同じ商品が常に棚に
あるわけです
よって、見切り販売をしても機会ロスは発生しません
早めに訂正のブログを書いたほうが良いのでは…

_ TAKE(管理人) ― 2009年06月28日 00時41分38秒

元店長さん、元コンビニアルバイトさん
コメントありがとうございます。

さて、元コンビニアルバイトさんは、機会ロスが発生しないとコメントを書かれましたが、これこそ「コンビニの仕組み」を理解されていない人達の間違った解釈だと思いました。
なぜ、「機会ロスになるのか」については次(の次)記事「エコ」でなく「エゴ」に詳しく書いてありますので、ご参照を。
ただ、考えやすく簡単に説明するなら
「正規品と見切り品の二重価格が並んでいる時、『いつも正規品を購入している人』はどちらを買うようになるか?」という事、「その後、どちらが残るか」
「この結果、正規品として売れる数」はどうなるか。

ということにポイントがあります。

このような「回転率・入れ替え回数が高い商品において2重価格設定をすることの危険性」>「正規品販売の機会ロス(正規品の販売機会が見切り品の販売機会に喰われる場合)」について考えてみるとよいでしょう。

なお、本部が「多少、過剰発注を要請する」事は、キャンペーンの時や販売促進プロモーション中などは「ある」と
は思います。
ですが、通常期においてまで行うことは少ないです。
ある地域で、自社のコンビニが潰れれば、その時点で「出店計画に問題あり」と他社にも示してしまうので、基本的に回避します。
『多少、生かさず殺さず』ということは、多少あったとしても「殺してしまう」ような運営はしていません。
このあたりを理解せずに「本部が悪い」と考えるのは、コンビニのシステム。ブランド戦略という事を考えず「大手」=悪 個人店主=いじめられるかわいそうな人 と、安易に勧善懲悪論になっているだけでしょう。

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年06月30日 09時04分46秒

私の書き方が悪かったようですね
文中に[(見切り販売により)棚に商品が無くなる」コンビニ。
 これを消費者側も容認できるのだろうか。
 この事も「見切り販売」は問う事になるのだ。]
とありますがこの部分は間違っていますよね

_ TAKE(管理人) ― 2009年06月30日 14時21分50秒

元コンビニアルバイトさん、コメントありがとうございました。

確かに、私の書き方も今ひとつ悪かったかもしれません。

こちらも、もう少し説明を加えると「見切り品思想・もったいない思想(廃棄ロスを無くす思想)」は
「101仕入れて101すべて販売する」思想だというところから始まっています。(売り切り思想)

 ここで大切なことなのですが、「売り切り思想」ならば必ず「品切れ」時間と言うものが存在する事になります

 「2重価格で存在しているから」大丈夫といわれるかもしれませんが(2重価格問題は「別」な利益性の問題と需給問題)
まったく違います。
「売り切り思想」=「品切れ思想」です。必ず「品切れ時間」があるというのが大前提です。
(「売り切っているのに、商品が棚にある」という事は、論理上ありえない。もしありえるのならば、それは「売り切り思想・廃棄ロスの資源的軽減思想」じゃない論理で行っているだけにすぎません。)

これが、
>これは、コンビニにおいて「品切れ」という事態、すなわち「利便性を放棄すること」を消費者自身が容認するかどうか?という話でもある。

「(見切り販売により)棚に商品が無くなる」コンビニ。
 これを消費者側も容認できるのだろうか。
 この事も「見切り販売」は問う事になるのだ。
>>
という意味に繋がっているのです。

・「見切り販売」を「もったいない思想」に結び付けて主張するなら、「いつでも手に入る」事を放棄する覚悟はあるのか?
 という事です。
----
 後、「いつでも手に入る」事を放棄するというなら、それは「コンビニ」じゃなくなります。単なる「グループ系個人商店」です。

 それが『悪い』とはいいません。

 ですが、「コンビニシステム」は「いつでも手に入るためのシステム」ですから、これを放棄する以上、「コンビニとして」の経営システムは必ず破綻します。

 コンビニ本社としても、各個人商店が「コンビニシステムと違うシステムを考えろ」といわれても、当然、対応する事はできません。

 「コンビニを経営するために」加盟したのに「コンビニじゃない経営をさせろ」と要求するのは、そもそもの前提が間違っているのです。
-----
 なお、「廃棄ロス負担率を変えろ」というのなら、意味が通じます。「廃棄ロスありき」という「コンビニシステム」を崩してはいませんので。

 ですから、セブンイレブンが提示したのも、この「廃棄ロス負担率の変更」までなのです。

 これを非難するという事は「コンビニシステムをやめろ」と言っているだけです。

 ……「コンビニシステム」をやめて、どうやって「コンビニ」が経営できるのか?

 見切り品販売を主張するコンビニオーナーや利用者が「物を考えていない」というのは、この部分で明らかに「不可能な事」を要求しているからです。

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月01日 03時45分36秒

鈴木さんの言っていることの意味が僕にはよく理解できませんが・・・
鈴木さんは「コンビニ 不都合な真実」という本を読まれたことは
ありますか?
今回の訴訟はこの訴訟内容だけを見て判断すると理論が
おかしな部分があるのかもしれませんが、これは一連の訴訟の
なかの一つなのです
マスコミもあまり詳しく説明していないので仕方ありませんが…
廃棄ロスの負担率の訴訟はすでに行われていて、オーナー側
が敗訴しているのです
その上で今回の訴訟があると考えるとオーナー側の意図が
納得できるのでは
コンビニFC商法はサラ金や商品先物と一緒で法律には違反
していないかもしれませんが、このことによって破産者や自殺者
が少なからず発生している事実があります
確かに、オーナー側にも非はありますが、同じような不幸な人を
社会に生み出さないためにも法による弱者保護の規制が必要
なんです
今回の訴訟はそういった意義の中で価値あるオーナー側の勝利
なのです

_ TAKE(管理人) ― 2009年07月01日 04時12分12秒

ん~、ですから

「廃棄ロスの金銭的負担割合」については、「当然、改善の余地がある」というのは、私も認めているのですが…

 それと「廃棄品を見切り品として販売する」というのは”性質が全く違う事”なので、
 これを、同じ「経費削減の一環」としてむやみに同列で論ずるのがまずい、と言っているのです。

確かに、「廃棄品の見切り販売」は「経費削減」の性質を副次的に持っているのですが、”本質的部分”が、明らかに異なりすぎていて「コンビニにはそぐわない」方法なんです。
(というより、本質的部分が「コンビニシステムの否定」でしかない方法です。)

 そのため、今回の「廃棄品の見切り販売について」の話を、これを安易に「コンビニ問題」に絡めると大きく間違うことになる。
 でも、この話を認めている(要求している)と言うことは、その人たちは「コンビニとは何か」という本質を見極めないで、単に「弱者VS強者」という一方的視点でしか見ていない。

 これが”駄目だ”と言っているのですよ。

もっと単純にいえば、
「見切り品販売思想」そのものが「コンビニシステム」と”相反する思想”である以上、それを「武器にして闘う」事は、最終的に”「コンビニ店舗」そのものの破滅”に繋がるんです。

 うまい例えかどうかは解りませんが、言い方を変えれば、
 「弱者だから」と言う理由で「自爆テロ」をしても、「周りを巻き込んで自分も一緒に滅びるだけ」ということと、本質的に同じだという事です。

 「弱者は一定の保護をすべきだ」と言う意見は賛同します。
 ですが、今回の彼らの行動は「だから全員を巻き込む自爆テロを容認しろ」と言っているような主張でしかない。
(それを自分達自身や賛同者が、見かけの派手さにとらわれてまったく理解していない。)

 なので「肯定できないし、同情できない」のです。

闘うにもルールがある。
「弱者だから」と言う理由で、「自爆テロ」や「人質を取り要求を突きつける行為」そのものが肯定される事は無い。

こういう事です。

※ 廃棄品の見切り販売が、なぜ「自爆テロに匹敵する行為(自らの存在すら否定する行為)」なのかは、今まで述べたとおりです。

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月01日 11時20分13秒

話が随分ずれてしまいました
何だか鈴木さんの書き方を見ると今のコンビニシステムが良い
ものなので今回の排除命令は不当だとお考えのように思え
ますすが、いかがでしょうか?

_ TAKE(管理人) ― 2009年07月01日 20時11分36秒

そうですね、ちょっとずれているようです。

というより、根本部分がずれている事に、元アルバイトさんを含め、賛同者の方のほとんどが気がついていないのだと思います。

根本の話として
「今のコンビニシステムが良い・悪い」の問題ではなくて、

「今のシステムで、基本システムが完成している」以上、
「コンビニ経営をする」のであれば、「現状システム」ベースで行う以外に方法がない。

という事です。

(廃棄ロスにおける費用負担、精度の高い受注予測などは「システムの改変」ではなくて、『システム上での改善点』です)

ちょっと解りづらい例を出して悪いのですが、
XP を使っていて調子が悪くなった時、

「XPにパッチあてやメンテをして、使い勝手をよくする」事と
「VistaやLinuxにOSを変えて、使い勝手を良くする」事は、

同じ「使いやすくする」事であっても、中身が全然違うという事です。

今の、「コンビニ」というシステムを使う(コンビニとして営業する)のであれば、「現状システムでの改善点」までしかできません。
今回の場合、これが「費用負担の変更・POSシステムの強化」です。

ところが、今回話題になっている「廃棄処理」制度を「見切り販売」制度に変更をする事。
 これは、「OS(コンビニシステム)そのもの」の変更です。

 これを行うというのであれば、「コンビニじゃないシステム」を導入すると言うこと、つまり「コンビニではない経営を行う」という事です。

費用負担率の変更=「廃棄システムはいじらない改善」
見切り品販売=「廃棄システム自体の変更」 です。

----
この廃棄システム(補充・常備提供システム)そのものが、「コンビニシステム」の根本システムです。

ですので、もし、この「システム」自体を採用できないなら、「コンビニを経営する事」はできない。他のシステム(スーパーや通販・個人商店型システム)で経営しなさい。

と言っているのです。

「いい、悪い」じゃなくて、「見切り販売をしたい」と言う主張は、実は「コンビニシステムの店舗をやめたい」と言っている。
ここに気づかないで「いい・悪い論」をするので、話が理解しきれていないのだと思います。

_ (未記入) ― 2009年07月02日 02時31分50秒

なるほど、鈴木さんと話が噛み合わない理由がなんとなく
分かった気がします
[「見切り販売をしたい」と言う主張は、実は「コンビニシステム
の店舗をやめたい」と言っている]
法律家とは思えない発言ですね
これは主張ではなくオーナー側の当然の権利です
FC契約書でも値引きするかどうかの価格決定権はオーナー側
にあると明記してあります
そして、今回の排除措置命令の決定
鈴木さん今回の排除措置命令読んでないでしょう、読んでたら
主張とかOSの変更とか書かないよね
http://kusuriyasan.asablo.jp/blog/2009/06/23/4385518#c4402978
つまり、鈴木さんがいくらセブンの廃棄システム=コンビニシ
ステムを優れたシステムだと力説しても、所詮は法令違反の
成立しないビジネスモデルなんですよ
そこに気づかないので鈴木さんは今のセブンのコンビニシ
ステムに固執しているのでしょう
鈴木さん風に例をあげると、これはサラ金の28%の金利と
同じで、いくら優れたビジネスモデルでも法律に違反していれば
最後にはそのビジネス自体によって大きく損をするわけですよ
法律を守って18%で貸し出していた会社は大丈夫でしたが、
28%近辺で貸し出していた大手の会社は過払い金返還訴訟に
よってどこも株価をみると倒産寸前でしょう
セブンも今回の排除命令を受け入れず、裁判に負ければ
オーナー側から損害賠償請求を受けることになるでしょう
まあ、サラ金も最高裁で判決が出た後に、この判決によって
逆に客が困ることになるとか言ってる人もいましたが、破綻が
決定したビジネスモデルに固執、擁護したってどうにもならんで
しょう
鈴木さんもそんな薄っぺらいことが言いたいのかな?
それよりも、法律家としてセブンが排除措置命令を受けてどう
ビジネスモデル変化させれば合法かついままでと同じ利益を
あげられるのか?
法律家の目を通してそんな意見をお聞きしたいですね

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月02日 03時12分58秒

まとめると

①現在の廃棄品の本部負担率(0%)は合法
②オーナー側の見切り品販売は合法
③本部の見切り販売をオーナー側に取りやめさせる行為は違法
④廃棄品の本部負担率を15%にすると本部側は年100億円の
 損失増加、 オーナー側は年100億の利益増加

この状況でセブンのコンビニシステムをどう変化させれば合法
かついままでと同じ利益をあげられるのか?

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月02日 03時25分03秒

追加

⑤見切り品販売によってオーナー側の利益は当面は増加すると
 予想されるが、このことによって価格競争がおこり客数に変化
 がなければ次第に利益は減少すると予想される

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月02日 04時11分09秒

ちょっと厳しく書きすぎたかな…
もしかすると多くの人が誤解しているのかな
新聞記事の説明が足りない点に原因があるのかも
今回の排除措置命令はオーナー側の見切り品販売が認められたいうことではない
見切り品販売に対してセブンが違法な圧力をかけてオーナー側
にやめさせていることが認められたのである
オーナー側の判断で見切り品販売ができること自体に以前から
セブン、オーナー間に争いはない
FC契約がそうなっているのだから当たり前ですが…

_ TAKE(管理人) ― 2009年07月02日 13時11分35秒

ん~、ですから
「法律論」だけじゃなくて、コンビニというものがどのような「補充・廃棄サイクルその他経営の『システム』」で成り立っているか を理解しているか?がポイントなんですが。

(本部が、その上でどうやって過剰な利益をあげているか、では無いですよ。)

後、「システム」を勘違いしているように思えます。

サラ金業であっても、「貸金システム」自体は合法です。
 彼らの問題は「利息部分での設定・回収方法」が違法なだけです。

 「金を貸して一定の金利をつけて回収する」 これが「貸金システム」の本質です。
 これは、どこまでいっても『合法・適正』なシステムです。(これを違法というと銀行自体が違法になる)

 ただ、この時の「利率・回収方法」が不適切・違法なのが今までの消費者金融です。

 だから、利率その他で網をかける事ができても、根本の「貸金システム」自体を否定する事はできない。

 これが、「システム上の変更」と「システムそのものの変更」の違いの意味です。

----
で、これが今回の話。

「見切り販売」はどこまでいっても、「システム」そのものの変更です。
(単なる「システム上」のコスト軽減策ではない)

 これを、単なる「加盟店と本部の力量関係の問題」と捉えているかぎり、本質的な問題には気がつかないでしょう。

 なぜ「強制できない」と言っても、本社側が「見切り販売は認めたくない。見切り販売を認めるくらいなら、廃棄ロス負担率を変える」と言っているのか、その『理由』をきちんと考えて欲しい、と言っているのですが。

 「損をしたくないから」だけじゃありません(短絡的にこのように考えている時点で「浅い考え」です)。
 「システムそのもの」を崩壊させかねない方法だから、デイリー商品の見切り販売については「反対」だと言っているんです。
----
 ⑤.を理解しているなら、⑤.を主張する店舗が、経営上、いずれ危険になるのは理解できると思います。
 そして、⑤.の主張によって店舗が潰れれれば、それは、本部で考えている企業全体イメージや全体戦略に響く事も理解できると思います。
 また、⑤の主張で経営する店舗が増えれば、配送システム・生産システムそのもの、全体のシステム自体にまで影響を及ぼす事が理解できるはずです。
(受注予測・発注予測自体が「当てにならなくなる」以上、今までの配送サイクル・生産サイクルにおいて「店舗要求」を信頼できなくなります。)
 こうなると、全体の店舗にまで影響が激しく及びます。

 だから、⑤を「強制」できなくても、できる限りやらないように本部は「要請」するんです。

 何度もいいますが、これは、どこまでいってもコンビニ店舗側と本部の力量関係の問題じゃありません。

 「『コンビニエンスストア』を経営する」という事、「コンビニ」という『システム』自体を理解していないから、「デイリー商品の見切り品販売」をしたいという要求ができるんです。

---
で、今回の排除命令は、
 「現在の廃棄品の本部負担率0」のまま、「デイリー商品の見切り品販売」を規制する事を排除する。 

という事です。
 そのため、本部は「本部負担率を訂正」することを提案している。
 これが、今の状況です。

 勘違いしないでほしいのですが、排除命令自体は「コンビニシステム」の否定じゃありません。

 「コンビニシステムにおける、『損失危険の負担』について、”本部側はすべて加盟店側に押し付けている”という状態」に対する否定です。

 これは「コンビニシステム」の問題じゃなくて「FC契約における力量関係」についての問題です。

 これをまずは理解してください。

---
 確かに見切り販売を行う事は、経営の自由でしょう。
 ですが見切り販売を行った時点で「予測システム」その他「システム」自体が正常に作用しなくなる。

 ここが問題なんです。

 この時点で、店舗側が「コンビニシステムを活用したい」と言っても、事実上、不可能になるんです。

(なぜなら「コンビニシステム」は「正規販売を行う・廃棄ロスが出る」という事を前提としたシステムだから)

 ならば、やるなら自己責任で「コンビニシステム」と外れて行いなさい。
 という事です。 これを「異常だ、おかしい」と言う人は、まったく問題点を理解していないだけでしょう。
(というより、「加盟店と本部の力量問題・利益分配の問題」と、「正規品販売・廃棄ロス発生システム」を、同じものと考えているだけ)

----
 で、質問についてですが
>この状況でセブンのコンビニシステムをどう変化させれば合法 かついままでと同じ利益をあげられるのか?

 本部が「今までどおりの利益」をあげる事自体は不可能でしょう。
 本部については、「店舗展開戦略」・「経常利益予測」その他、経営戦略自体を適正負担率で修正すべきだと思っています。
(というよりも、実際にすでに行っているでしょう。予測も下方修正しはじめているでしょう。)
 その上で、「下方修正した経常収益」で適正経営できるように内部のリストラを始めるか、それとも「経常収益を上昇できるように」新規商品開発に力をいれるか。
 そのどちらかでしょう。

-----
>鈴木さんがいくらセブンの廃棄システム=コンビニシ
ステムを優れたシステムだと力説しても、所詮は法令違反の 成立しないビジネスモデルなんですよ

はい、アウト。全く理解していない。
繰り返していうと、この排除命令は、「廃棄システム=コンビニシステム が 違法なシステム」と言っているんじゃない。
 その上で『「廃棄ロス負担」が不公平すぎる・合理的な経営判断ができない』と言っているだけ。
----
>破綻が 決定したビジネスモデルに固執、擁護したってどうにもならんで しょう。

こう考えている時点で、駄目です。
繰り返します。
「ビジネスモデルが破綻している」んじゃなくて「経費負担が異常」と言っているだけです。「経費負担を適正化」したら、本部も加盟店も潰れる(破綻する)なんて、誰も言っていません。

本質的な問題と、目に見えている問題。
「排除すべき部分」と「維持しなければいけない部分」。
「合理的な経営判断」をするために必要な知識

これをまったく理解していないと思われます。

後、このシステムを「破綻したシステム」と言うのであれば、「全店舗」自体が破綻します。

「本部が利益をあげるために」という話をしているのだと
勘違いされているのかもしれません。
「コンビニを経営する」「個人商店を経営する」「スーパーを経営する」という事がそれぞれどういうことなのか、きちんと仕組みそのものを理解して欲しいと言っているのです。

(「フランチャイズ本部を経営する」という事と、まったく話が違います。各店舗が「コンビニエンスストアという経営方法」<スーパー・個人店舗との違い>をどう考えているのかという話です。)

_ TAKE(管理人) 追記 ― 2009年07月02日 13時30分11秒

ところで、「廃棄ロス負担」の問題というなら、

廃棄ロス負担=100%本部 という事になった時点で、「どれだけ廃棄ロスが出ようが、見切り販売は行わない」という事でいいんですよね。

「負担が大きいから、見切り販売をする」というなら
「負担がなければ、見切り販売はしない(そのまま全部返品・廃棄する)」という論理じゃないとおかしいですから。

 ここで「もったいないから」とか別理論で「見切り販売」を正当化しようとするのは、論理から外れるので不可と解釈してよいのですよね。

 ならば、「もったいない論」を展開している、その他の人々は、今の時点で「論理がズレテイル」ということには同意していただけると思います。


※ちなみに、廃棄ロス=100%本部負担と言う事は、発注責任=100%本部負担 という事です。
その場合、「発注数も本部がすべて決定する」という事じゃないと『おかしくなる』のですが、これもよろしいのですよね。
 このあたり、しっかり確認しておかないと話がずれるので聞いておきます。

_ TAKE(管理人) もう一つ追加 ― 2009年07月02日 18時14分33秒

「内容を理解させる」ための例が難しいのですが
(いい、悪いじゃなくて「理解してもらう」ための話)

・「得られた収益・かかった費用をどう再分配するか」という「分配方法」の話と
・「収益を得るためにどうやって販売するか」という「販売方法(システム)」の話を

同列で考えるのは『間違い』という事。

「本部と加盟店の力量問題」は、あくまで「分配方法」の問題。
ところが、「廃棄品販売」は「販売方法」の問題。

 「分配方法」に問題があるのに、「販売方法」の方で対応しようというから「間違っている」「まったく理解できていない」と言っているのです。

 さらに、「販売方法」というのは、「スーパーの販売方法」「個人商店の販売方法」「通販の販売方法」、「コンビニエンスストアの販売方法」すべて違います。
 そしてこれら「販売方法」は「販売業」における「基幹システム」です。
 各種別において、それぞれの販売方法が確立しています。(スーパーの販売方法を通販の販売方法で行えないし、通販の販売方法をそのままスーパーの「店舗」では行えない)

 「デイリー品の見切り販売」は、「コンビニエンスストアの販売方法」と、真っ向から対立する販売方法。「基幹システムをいじる方法」です。
 だから、「コンビニエンスストア」ではやれない。やるなら「デイリー品の見切り販売」を許容するシステム「スーパー」ないし「個人商店」として販売営業をしなさい。
 と言っているのです。

_ TAKE(管理人)さらに、もう一つ追加 ― 2009年07月02日 20時48分01秒

もう一つ。
 この問題は加盟店・本部の力量関係だけでなく、加盟する時点で、新規参入するオーナー側が「利益配分計算」自体を理解しないまま参入して、『騙された』と文句を言っている事も問題。

100円で買ったものを200円で売る。
この時、利益は+100円
これを比率5:5で分ければ、店舗 +50円:本部 +50円になる。

100円で買ったものを 売れずに廃棄する。
この時、利益は-100円。
これを比率5:5で分ければ、店舗 -50円:本部 -50円になる。

これが、適正な分配方法。
----
ところが、現状の「利益分配」は

100円で買ったものを 売れずに廃棄する。
この時、利益は-100円。

※ 「単品利益がマイナスの場合は分配時に収益に加算しない」という特約が設定されている。
(これが、「廃棄ロスチャージ」の本質的な意味)

なので 店舗 -100円:本部 0円になる。
-----
これが、現行の「チャージシステム」の問題点。

 実は、「廃棄ロスにもチャージ料が取られる」じゃなくて「廃棄ロスの負の利益(損失)」のチャージ料を加算しない、という除外規定があると言う事。
(一回加算された分を「引いている」ので、計算式上では「チャージ料が発生しているように見える」だけ。負の引き算は”足し算”になる”という事)

 で、この事自体にも問題はある。
 本来は「チャージシステムは、正の利益だけでなく負の利益(損失部分)まで含めて計算すべし」とすればいい。
(実際には、店舗側の「発注責任・管理責任」もあるので正利率の半分~80%程度くらいで設定するのが妥当かと思う。)

 なのに、その事を主張せずに、「廃品予定品の再販売(見切り販売)」を導入しようとする。
 これが『おかしい』と言っている部分。
 完全に主張すべきポイントが間違っている。
----

 後、本部のやり方もやり方だけど、更に言えば、参入側(「コンビニシステム」を購入する側)が、最初にきっちり分配システムを把握していない事も問題。

 なぜ自分がオーナーとなる店舗を購入する時に、このシステム自体をしっかり把握しないで購入(参入)するのか。
 はっきりいって、「自営業としての考え方」が御粗末だと言われても仕方がないと思うのだが。

 これを「本部側が説明しなかった」というのは論外。
 「説明されていない・理解できていない」商品を購入する(商売に手を出す)なんて、ただの「一般消費者」ならまだしも、一個の店を「経営する」オーナーとしては、不適格だと思う。

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月04日 07時51分01秒

セブンの鈴木会長が言っているようにビジネスは常に時代の
変化に素早く対応していかなければならない
公取の排除措置命令の翌日に廃棄品負担率を15%にすると
発表したのはセブンらしい対応といえるでしょう
翌日に発表できたということは、おそらく公取の排除措置命令
を受け入れる方向で準備していたということでしょう
つまり、見切り品販売を認めると
もちろん、これは僕の予想なので確認にはもう少し時間が
かかりますが…
だから、鈴木さんがいくら鈴木さんが言うところのコンビニ
システムの重要性を説こうともセブンがそれを行わないので
あればまったく意味がないことですよね
それとも、今度はセブンはコンビニシステムが分かっていない
とか言うのかな?
この話はいくら討論しても平行線のようなので、現実(結果)
を見て判断しませんか?
セブンが排除措置命令を受け入れれば僕が正しい、逆に
セブンが排除措置命令を受け入れず審判請求で勝てれば
鈴木さんが正しいと

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月04日 08時14分21秒

チャージシステムがおかしいというのは昔からオーナー側
は主張してましたよ
それで裁判になり最高裁まで争いましたが違法性なしとなって
いるのでオーナー側がいくら文句を言ってもセブン側は変更
しないでしょう
そこで、オーナー側が実行しだしたのが、1円廃棄と見切り品
販売なのですよ
こういったことはコンビニによほど興味がないと知らないこと
なので鈴木さんが知らなくても当然だと思いますが…

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月04日 08時25分00秒

オーナー側が勉強不足だというのは事実でしょう
しかし、オーナー側の勉強不足をセブン側が利用していると
いうのも事実でしょう
日本にはいわゆるFC商法を厳しく取り締まる法律がない
僕も詳しくはありませんが、欧米のFC法ではセブンのFCシステム
は違法になるそうです
だから、オーナー側は日本にもFC法の導入を呼びかけています
もし、FC法が導入されればセブンも今のやり方を改めることに
なるでしょう

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月04日 09時05分46秒

僕はコンビニ商法は商品先物と同じ悪徳商法(違法商法
ではない)だと思っています
共通点はこの取引に参加した人の大多数が損をして撤退して
いること
中には破産したり自殺する人もいる
そのことを改善しようともせず自己責任としていること
撤退していった人の補充を新規獲得しようと異常に力を入れる
こと
なぜ力を入れるかといえば、そうしないと撤退する人が続出
して商売が維持できなくなるから
手っ取り早く契約させるために人の良い無知で小金を
持っている人を重点的に狙っていること
契約の際、契約内容をしつこく確認してくるような人は後から
トラブルになる可能性が高いので契約しないこと
契約について説明するとき会社に不都合な内容は必要最小限
しか言わないこと
だから、商売を始めてから騙さたと思う人が多く、訴訟などに
発展することが多いこと
以上のような負の連鎖をトップも現場も理解しながら、会社の
ためという大義名分で気づかないふりをしていること
そして、会社、FC契約を辞めた後「あんな商売儲からない、
やめておいたほうがよい」などと言う人が大多数なこと

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月04日 09時16分22秒

しかし、どんな悪徳商法も永遠に栄えることはないようだ
今、サラ金、商品先物は規制強化により儲からなくなって廃業、
撤退が続出している
おそらく、コンビニ商法もこのままでは時間をかけて同じ道を
たどるだろう
見切り品販売の後には、仕入れ価格ピンハネ問題もある
これもコンビニ側が負けそうだ

_ TAKE(管理人) ― 2009年07月04日 22時49分43秒

…どうして「状況」を理解できないのか、わかりません。

>公取の排除措置命令の翌日に廃棄品負担率を15%にすると発表したのはセブンらしい対応といえるでしょう
翌日に発表できたということは、おそらく公取の排除措置命令を受け入れる方向で準備していたということでしょう  つまり、見切り品販売を認めると

はい。まったく「見当違いの思考」。

もう、似たような事を書くのに疲れてきたのですが、

『廃棄ロスを全額加盟店に負担させること』が否定された
ということと、
「見切り品販売制度」を導入する事は別問題。

あなたのような無理解・無知な人が「見切り品販売」制度を安易に導入し、販売システムを崩壊させないために、
「廃棄ロスについて15%負担を認めた(負の利益についてもチャージ計算をする事にした)」
だけです。

これを、「見切り販売を認めた」と考えている時点で、未だに書いてきたことを理解していない証拠でしょう。

 そもそも「見切り販売を認める」なら「廃棄ロス負担」という考え方は発生しません。
 「廃棄ロス負担」は「廃棄したもの」についての負担であって、「値引きして売ったもの」は廃棄品ではありません。

 「廃棄ロスの正常負担が認められた」だから「見切り品販売が認められた」
なぜ、この考えが成り立つのかわかりません。
 「廃棄した品」と「値引き販売した品」は『違うもの』です。
 これを『同じもの』とどうして考えられるのでしょうか。

----
「利益分配問題」と「販売方法問題」を分けて考えるという当たり前の事を未だにできない以上、あなたはいまだに「何も理解できていない」と言い切ります。

----
後、「コンビニFC方式は、悪徳商法だから廃止される」というなら、「あなたはコンビニを利用するな」という一言で終わりです。

そもそも「FC契約」と「コンビニ販売」は別物。

コンビニだけでなく、FC契約は他の様々な業種に存在します。
「FC契約で、本部の方が分配率を高めに設定している」
という事の問題を「見切り品販売」につなげるのならば、『他のFC契約』でも「見切り品販売」の話が出てくるのですか?

「FC契約」と、「コンビニ経営」の区別がつかないのであれば、経営の話はできません。

----
まず、「コンビニエンスストアとは何を目的として存在しているのか」
「コンビニエンスストアとスーパーの違いは何か」

これを明確に考えてください。
その事を考えられなければ、意味が無いでしょう。

これは、「FC契約」とはまったく別の話です。

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月05日 03時32分40秒

鈴木さんまだ排除措置命令を読んでないの?
それとも内容を理解できないくらい頭がわるいの?
それともこれはつり?

〔『廃棄ロスを全額加盟店に負担させること』が否定された
ということと、
「見切り品販売制度」を導入する事は別問題。〕

自分都合のよいように排除措置命令を脳内変換しては
だめですよ
廃棄ロスを全額加盟店に負担させることが否定されたって
排除措置命令のどこに書いてある?
書いてあるところがあるならその部分を引用してください
もう一度 2違反の概要と3排除措置命令の概要(5)イを
よく読みなさい
間違いだって理解したらちゃんと謝れよ!
http://kusuriyasan.asablo.jp/blog/2009/06/23/4385518#c4402978

_ 元コンビニアルバイト ― 2009年07月05日 04時36分45秒

公取のアドレス間違って貼り付けていました
www.jftc.go.jp/pressrelease/09.june/09062201.pdf

_ TAKE(管理人) ― 2009年07月05日 19時50分09秒

>廃棄ロスを全額加盟店に負担させることが否定されたって排除措置命令のどこに書いてある?
書いてあるところがあるならその部分を引用してください

主 文
1 株式会社セブン-イレブン・ジャパンは,見切り販売を行おうとし,又は行っている加盟者に対し,見切り販売の取りやめを余儀なくさせ,もって,加盟者が自らの合理的な経営判断に基づいて『廃棄に係るデイリー商品の原価相当額の負担を軽減する機会を失わせている』行為を取りやめなければならない。

引用しました。

【正しく説明】
『廃棄に係るデイリー商品の原価相当額の負担を軽減する機会を失わせている』
これが、
【廃棄ロスを全額加盟店に負担させること】です。

 『原価相当額の負担を軽減する事を認めない』というのは、【廃棄ロスを全額加盟店に負担させ】る事に他ならないはずですが、それ以外に、どういう状況を指すのでしょうか。

また、公取委が要請している事は、
「(見切り販売等)加盟者が自らの合理的な経営判断に基づいて『廃棄品の原価相当額の負担を軽減する』機会を失わせて」はならない という事だけです。

「見切り販売が、経営上適切な廃棄品コスト負担回復手段である」と認めたわけではありません。

これを「法的に認められたからいいんだ」などと、安易に採用すれば、経営が立ち行かなくなるでしょう。
(経営判断として不適切である理由は何度も説明したので省きます)

----
 さらに、主文5の(2)、概要(5)イ は、

 加盟者が自らの合理的な経営判断ができるように、

 『必要な措置を講じ』,『かつ,あらかじめ,公正取引委員会の承認を受けなければならない。』

(2) 加盟者が行う見切り販売の方法等についての加盟者向け及び従業員向けの資料の作成
----
これは、
 「見切り販売を行った場合」等について、メリット・デメリットまで含めて適切に書いた「客観的判断資料」を作りなさい。
と言っているだけ。

だれも「見切り販売をして成功するシステム」を本部全体で構築せよ などと言っているわけじゃない。

 各店舗判断により見切り販売を行った場合のメリット・デメリットを客観的資料を用いて明示せよと言っているだけです。
----
 今後、この資料を元に、各店舗で「勝手に見切り販売」をしても「本部は今後は規制しない(できない)」でしょう。

 ですが、この「勝手な見切り販売」をした結果、経営がうまくいかなくなったとしても、「本部はまったく責任持てない」事にもなります。

 見切り販売の注意はした。それでもやるというなら、自己責任で勝手にやってくれ。
というだけです。

以上。

_ TAKE(管理人) 追記 ― 2009年07月05日 20時17分29秒

後、長期視点に立った場合、
「見切り販売を始めたら、廃棄ロスが減る」
ということはありません。

見た目・一時的に減ったように見えることはあっても、最終的には「そのまま」もしくは「増加」します。

この理由は、コンビニエンスストアというシステムが「常備性」の上に成り立っているという事に由来します。

『常備性』を維持しようとするかぎり、廃品ロス自体は減少しないでしょう。


理解していない人は、計算式で

発注数=正規販売数+廃棄ロス    が
発注数=正規販売数+見切り販売数 に変わると思っているのでしょうが、

これがいずれ

発注数=販売数(正規+見切り)+廃棄ロス 数に変わるだけです。

なぜなら、廃棄ロスが、常備性を維持するために設定された「保険」的存在だからです。

 この意味は、今まで何度も繰り返し書いてきた、「コンビニエンスストアとスーパーの違い」を考えれば解るのですが、未だに「コンビニエンスストアとスーパーはなぜ違うのか」を考えないのですから、理解できないでしょう。

 法的云々でなく、「存在意義」においてスーパーとコンビニの決定的な違いを理解できるかどうか?
 という事です。

 「本部という搾取する悪が裁かれた!!これで弱者は幸せになる」などという短絡的思考で見ているかぎり、永久に「廃棄ロスはなぜ発生するか?」という根本的理由にたどり着くことは無いでしょう。

_ (未記入) ― 2009年07月06日 05時21分13秒

いやー、大きな釣り針に引っかかってしまったな…
鈴木さん、上のコメントを書いた後、「オレってやっぱり頭いいなー」
とか思っちゃったんでしょう
分かるよ、その気持ち
確かに、弁護士さんが書きそうな詭弁だね
僕は民事で裁判の経験があるけど、相手側の弁護士がこんな
書き方の答弁書を書いてたな
でも、詭弁を使わなくちゃ答弁できない時点でもう相手に負け
てるでしょう
このブログもディベートの練習のつもりなのかな?
ただ、行政書士にはそんな必要ないでしょう
それよりも、誠実な印象を与える努力をした方がいいんじゃない
こんな、文章ばっかり書いてると、いくら自分ではうまく取り繕って
いるつもりでも、嫌な感じが人柄から滲み出てきちゃうよ
まあ、鈴木さんの場合は実際もこのブログのような人柄だから
問題ないのかな…

僕は詭弁とか好きじゃないので詭弁で対抗せず、素直に詭弁の
部分を指摘しておきます

[ 『原価相当額の負担を軽減する事を認めない』というのは、
【廃棄ロスを全額加盟店に負担させ】る事に他ならないはずで
すが、それ以外に、どういう状況を指すのでしょうか。]

上記文は正しくは「負担を軽減する機会を認めない」でしょう
負担を軽減する機会=値引き販売だから「機会」をわざと抜い
て書いた訳ですね

[「見切り販売を行った場合」等について、メリット・デメリットまで
含めて適切に書いた「客観的判断資料」を作りなさい。
と言っているだけ。 ]

これも、見切り販売の方法等=見切り販売のやり方になって
しまうので「方法等」を「行った場合」に書き換えた訳ですね

これでコメントは最後にしておきます
行政書士のお仕事がんばってください

_ scep ― 2009年07月11日 00時36分06秒

横からすみません。(既に最後のコメントとなっているので、見ることは無いかもしれませんが)

最初の論旨は、

-----
1.コンビニが消費者にとってコンビニエント(品切れがない)である限り、廃棄ロスは出る。
2.見切り販売をすると、見切り品の売り上げ「数」は増えるが、定価品の売り上げ「数」が減る。
3.結果として廃棄ロスは減るが、利益も減る。(→実際には負の連鎖でさらに減る)

4.また、廃棄ロスが減るということは、品切れのリスクが増える。
5.結果として、コンビニエントでは無くなる(買いに行っても品切れの可能性がある)。
6.見切り販売を応援している消費者はそのことを理解した上で言っているのであろうか。
-----

ということだったかと思います。私は、かなりすんなりと理解(共感)できました。


また、直前の未記入さん(元コンビニアルバイトさん?)の仰っている

> 正しくは「負担を軽減する機会を認めない」でしょう。

については、原文の文脈から確かに「見切り販売」のことだと思いますが、

>見切り販売の方法等=見切り販売のやり方になって
> しまうので「方法等」を「行った場合」に書き換えた訳ですね

については、

原文「加盟者が行う見切り販売の方法等についての加盟者向け及び従業員向けの資料の作成」

を見る限り、見切り販売のやり方だけでなく、「方法等」の「等」にその功罪も含まれる(メリット・デメリットまで含めて適切に書いた「客観的判断資料」の作成)ように読み取れました。これはまさに、最初の論旨に係る話だと思いました。

そもそも、現在のコンビニのフランチャイズというビジネスモデルが良いか悪いか、合法か違法かは別の話ですよね。これについてもTAKEさんからは説明があったと思います。

> 「法律論」だけじゃなくて、コンビニというものがどのような「補充・廃棄サイクルその他
> 経営の『システム』」で成り立っているかを理解しているか?がポイントなんですが。
> (本部が、その上でどうやって過剰な利益をあげているか、では無いですよ。)

_ ? ― 2009年07月11日 21時58分18秒

scepさん(TAKEさん?)

TAKEさんからコメントないですね。
工業技術・・・書きたかったから、scepさんになったのですか?
不自然ですよ。

_ TAKE(管理人) ― 2009年07月12日 02時04分38秒

ども、TAKEこと管理人です。
?さんコメントというか、質問ありがとうございます。

基本的に「コンビニ経営論」については、
じっくりと論文にでもまとめるものでなければ、今回の記事と続き記事さらに今までのコメントでほとんど網羅しています。

ですので、今更追加する内容がほとんどありません。

次に、基本的にコメントは返すようにしていますが、「必ず返す」わけではありません。

今回の(未記入)さんこと元アルバイトさんについては、
【「捨てゼリフをはくだけで、自分を省みない」コメントだったので、返しても仕方が無い(というか返す・追加する内容が無い)】
という事で放っておきました。

----
詳しく言えば、今回の捨てゼリフについては、
・こちらの論点について論理的に反論するのでも無く
・何度も質問している事、【『利益の分配』に問題があるのに、なぜ『販売方法』を変える事を望むのか】という事には答えない。
・さらに、「単なる詭弁だ」と決め付けて書き、「根拠の無い中傷と不快にする表現」しかしていない

このような状況では、こちら側としては返す言葉がありません。
 で、こんなコメントに「コメントありがとうございます」とだけ書くのも変だと感じました。

 ですので、「ただの捨てゼリフ」ということでスルー扱いにしました。
(とはいえ「荒らし」というわけでもないので【削除】はしませんでした。)

----
ちなみに、?さんについては、
今回のscepさんのコメントが私の意見に賛同する意見であったからといって、勝手に「自演」という風に決め付けてしか考えられないのは、精神的に問題があると思います。

このあたり、?さんは
「自演扱い」にしたscepさんに対し失礼だという事を、反省するべきでしょう。

----
……というか、(未記入)さんの「捨てゼリフ」。
これにどうコメントを書いたらよかったんでしょうかね?

「論理的に説明できないからと言って、捨てゼリフを吐くようじゃ、人間おしまいですよ。」
というぐらいにしか、コメント書けないんですが。(笑)

_ scep ― 2009年07月13日 22時30分38秒

scepです。
どうも「?」さんには誤解されてしまったようですね。

コンビニのビジネスモデルは興味があったのでコメントしました。反対意見も聞きたかったのですが、既に議論が別れ別れになってしまっているようなので残念です。

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_ 自分なりの判断のご紹介 - 2009年06月23日 16時48分39秒

近頃公取は大活躍。





昨日に続き排除命令の


ニュースです。





公取委排除命令 揺らぐコンビニ商習慣








加盟店に弁当などの値引き販売を


不当に制限していた疑いがあるとして、


セブン-イレブン・ジャパンが、


公正取引
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