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政党シリーズ 最終回?2005年09月17日 00時00分00秒

 政党シリーズ(っていつシリーズになったんだ?)
 今日は最後の公明党。

 色々、流動化が始まる政局ですが、ある意味、公明党が一番難しい立場になったのかもしれません。
 少数派が力を握るには、ある局面で、第3勢力としてかつ最終投入勢力としてのキーパーソンとなることが基本です。
 つまり同等の勢力が拮抗している状況での、バランスを一方に傾かせるための最後の一片。この移置にいることが重要です。

 今まで軽んじられていた公明党が、ここ数年政治の表舞台に立っていたのは、まさにこのキーパーソンとしての立場があったからこそで、民主党と自民党が拮抗しているときにこそ少数勢力の存在意義があるのでした。

 これは、今までの日本そのものの存在意義と同じです。

 日本が、資本主義(アメリカ)と共産主義(ソビエト)とを挟んだ位置に存在していたこと。アジア(ユーラシア)大陸とアメリカ(太平洋)との間に存在していること。
 これらが日本という国の存在意義を高めていたものでした。

 近年では、韓国等により日本の存在意義は多少薄められてきたのですが、最近の韓国の思想上の問題点、民族主義による偏り方を考えると、思想上においてもあまり癖のない(というよりも無思想な)国家である、日本のパワーバランス上の存在は衰えていないといえるでしょう。

 一方、日本国内に目を向けると、公明党については、今回の自民党の強大化によるパワーバランスの崩れ方は、明らかに公明党の存在価値を低下させたといえます。
 今、仮に自民党と反目したとしても、民主党+公明党で考えても、自民党に勝つことができません。また「自民党(小泉首相)に反目する」=「改革反対の悪である」という簡単な図式を作ってしまった現状においては、簡単に反対勢力扱いに貶められる危険性があります。

 さらに、連立政権ではありましたが、元々、公明党が(公明党の支持母体が)政治上の思想ではなく宗教上の思想的に統一された母体を持つ団体であるがゆえに、自民党においては宗教論から公明党を精神的に忌避する者も多く、政権維持のためにのみ連立していた状況においては、積極的に連立体制を維持する必要がなくなった今後、公明党忌避論を再び復活させるおそれも予測されます。

 
 この状況では、公明党は「昔の公明党」と同じくらいの存在になってしまうかもしれません。

 では今後、公明党が、勢力を伸ばす可能性はあるのでしょうか?

 私はその可能性はきわめて低いと考えます。

 公明党は組織票を基礎としていますが、公明党そのものが一つの組織として強固に確立しています。その結果、組織票については揺らぐことなく強固なのですが、逆に公明党以外の組織からの参入を難しくしています。そのため、組織票としての確保はできますがそれ以上の票の伸びとなると極端に低下していきます。
 これが、結局、今回の選挙で公明党自身の議席数の伸びはあまりなかったという事実に結びつき、組織を利用しながらも、様々な勢力・支援組織を調整することによってパワーバランスを党内自身で取ってきた自民党との差に結びついたのだと考えます。

 今後、公明党は、30~40議席前後の少数政党としての地位は変わらず維持していけるでしょうが、自民党内部での分裂が起きない限り、政治の中心からは外れていくのではないでしょうか?

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