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「普通じゃない人」はみんな排除すればいいのか? ― 2008年12月02日 17時16分34秒
製造会社社長を逮捕=新型エアガンに殺傷能力-銃刀法違反容疑・警視庁
12月2日11時29分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081202-00000068-jij-soci
テレビなどの報道も見たので、そろそろ書こうと思う。
……とはいえ、考えながら書いているので多少支離滅裂なのはいつもの事だが。
---
さてこの話、「このモデルガン」が問題なのだろうか?
「このモデルガン」は「改造なしで拳銃として使える」事を前提で作った不正なもの、といえるのだろうか?
私はそうは思わない。
なぜなら記事においても書かれているように、
> 本体を改造しなくても、『薬きょうの強度を上げて火薬を詰めれば』、金属弾を発射できる可能性がある」
となっているからだ。
つまり言い換えれば、
この玩具は「市販状態の、本体および付属物(薬きょう)を使っている限りは、玩具の領域を超えない」物、といえるだろう。
テレビなども安易に「この業者が悪い」というように扱い始めているが、
・「薬きょうを改造しなければ(改造薬きょうを使わなければ)問題がない」
この事実を持って、
・「改造なしで拳銃として使える」という認識で作成した。
というのは、あまりにも暴論過ぎると思う。
(本体の改造が無くても、付属品の改造により拳銃として使えるようにした)という事と、(まったく改造しなくても拳銃として使えるようになっている)は、本来、別な話ではないだろうか。
実際、この暴論だと、プレステやWiiで、
「本体以外・初期付属品以外のの改造コントローラーで、不正行為した場合」でも、
・『不正コントローラーを使えば違法行為ができる可能性を認識できていたはず』
(不正薬きょうを使えば、違法銃として使える可能性を認識していたはず)
・だから『最初から本体自体に問題があり、これを製作・販売・所有する事自体が違法行為だ』
(だからこの銃は銃刀法違反に該当する)
という論理も成り立ってしまうだろう。
……ここまで書いて気がついたけど、これは車でも同じ論理になるのではないだろうか?
不正マフラーや不正メーターなどの、不正規「周辺装置」をつければ暴走行為が可能。
(本体以外をいじっても暴走行為が可能)
だから、「車両本体自体がすでに不正を許している車両である」。
という論理にも『同じ原理』が適用できるから。
----
確かに銃というのはマニアックのものなので、マイノリティな趣味に属すると思う。
しかも「ちょっと改造すれば危険なものになりかねない」という事も理解できる。
だからといって、このような暴論をもって「排除してしまえばいい」という考え方は、非常に危険だと思う。
うがった見方だが、今回の話は
「マイノリティだし」、「危険なおもちゃを作る人・持つ人は社会にとっても危険な人になりかねない」
だから「排除したところで構わない」
そんな論理が根底に流れているのではないだろうか?
……そんな『正義という名の傲慢』が感じられてならないのは、自分だけだろうか?
----
確かに、
「そんな事は無い、そのような危険な物については高度な管理能力・判断能力が本来は必要だ」という人もいるだろう。
では、その人たちに問いたい。
・「付属品を改造する事により、不正使用が可能な機器」
それは、
・本体自体が「不正使用される事を前提とした機器」といえるのだろうか?
という事を。
そして、この論理を認めるのならば、
今、周囲にある物のうち、どれだけのものが「付属品を改造されても、不正使用される事は無い」と言い切れるか考えて欲しいと思う。
なぜならこの論理は、すべての物についても「付属品を不正改造されれば危険になるもの」は「本体自身が危険なものであり、そのような物を販売・所有する事自体が違法である」という可能性を導く論理なのだから。
----
「どうせ奴ら(モデルガンマニア)は日陰者だから」と、今、安易に排除を認めていると、いつか「どうせ相手は無知な一般大衆だから」と、自分達にも同じ論理降りかかってくるだろう。
このような「わが身に返ってくる規制」は、過剰な妄想などではなく、歴史を紐解けばいくつも見受けられてきた「事実」なのだから。
だから、今回のような話でも、安易に「自分達と違う世界だから」と、スルーするのではなく「なぜその論理が成り立つのか?」その事をきちんと考えてもらいたいと思う。
考えること忘れ、安易に「排除して見えなくなれば構わない」
そう考える事は、とても怖い事なのだから。
12月2日11時29分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081202-00000068-jij-soci
テレビなどの報道も見たので、そろそろ書こうと思う。
……とはいえ、考えながら書いているので多少支離滅裂なのはいつもの事だが。
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さてこの話、「このモデルガン」が問題なのだろうか?
「このモデルガン」は「改造なしで拳銃として使える」事を前提で作った不正なもの、といえるのだろうか?
私はそうは思わない。
なぜなら記事においても書かれているように、
> 本体を改造しなくても、『薬きょうの強度を上げて火薬を詰めれば』、金属弾を発射できる可能性がある」
となっているからだ。
つまり言い換えれば、
この玩具は「市販状態の、本体および付属物(薬きょう)を使っている限りは、玩具の領域を超えない」物、といえるだろう。
テレビなども安易に「この業者が悪い」というように扱い始めているが、
・「薬きょうを改造しなければ(改造薬きょうを使わなければ)問題がない」
この事実を持って、
・「改造なしで拳銃として使える」という認識で作成した。
というのは、あまりにも暴論過ぎると思う。
(本体の改造が無くても、付属品の改造により拳銃として使えるようにした)という事と、(まったく改造しなくても拳銃として使えるようになっている)は、本来、別な話ではないだろうか。
実際、この暴論だと、プレステやWiiで、
「本体以外・初期付属品以外のの改造コントローラーで、不正行為した場合」でも、
・『不正コントローラーを使えば違法行為ができる可能性を認識できていたはず』
(不正薬きょうを使えば、違法銃として使える可能性を認識していたはず)
・だから『最初から本体自体に問題があり、これを製作・販売・所有する事自体が違法行為だ』
(だからこの銃は銃刀法違反に該当する)
という論理も成り立ってしまうだろう。
……ここまで書いて気がついたけど、これは車でも同じ論理になるのではないだろうか?
不正マフラーや不正メーターなどの、不正規「周辺装置」をつければ暴走行為が可能。
(本体以外をいじっても暴走行為が可能)
だから、「車両本体自体がすでに不正を許している車両である」。
という論理にも『同じ原理』が適用できるから。
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確かに銃というのはマニアックのものなので、マイノリティな趣味に属すると思う。
しかも「ちょっと改造すれば危険なものになりかねない」という事も理解できる。
だからといって、このような暴論をもって「排除してしまえばいい」という考え方は、非常に危険だと思う。
うがった見方だが、今回の話は
「マイノリティだし」、「危険なおもちゃを作る人・持つ人は社会にとっても危険な人になりかねない」
だから「排除したところで構わない」
そんな論理が根底に流れているのではないだろうか?
……そんな『正義という名の傲慢』が感じられてならないのは、自分だけだろうか?
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確かに、
「そんな事は無い、そのような危険な物については高度な管理能力・判断能力が本来は必要だ」という人もいるだろう。
では、その人たちに問いたい。
・「付属品を改造する事により、不正使用が可能な機器」
それは、
・本体自体が「不正使用される事を前提とした機器」といえるのだろうか?
という事を。
そして、この論理を認めるのならば、
今、周囲にある物のうち、どれだけのものが「付属品を改造されても、不正使用される事は無い」と言い切れるか考えて欲しいと思う。
なぜならこの論理は、すべての物についても「付属品を不正改造されれば危険になるもの」は「本体自身が危険なものであり、そのような物を販売・所有する事自体が違法である」という可能性を導く論理なのだから。
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「どうせ奴ら(モデルガンマニア)は日陰者だから」と、今、安易に排除を認めていると、いつか「どうせ相手は無知な一般大衆だから」と、自分達にも同じ論理降りかかってくるだろう。
このような「わが身に返ってくる規制」は、過剰な妄想などではなく、歴史を紐解けばいくつも見受けられてきた「事実」なのだから。
だから、今回のような話でも、安易に「自分達と違う世界だから」と、スルーするのではなく「なぜその論理が成り立つのか?」その事をきちんと考えてもらいたいと思う。
考えること忘れ、安易に「排除して見えなくなれば構わない」
そう考える事は、とても怖い事なのだから。
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