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知事が泥をかぶればいいのか?(九州電力問題-1) ― 2011年07月31日 10時34分21秒
やらせメール、佐賀知事の九電への発言が発端か
読売新聞 7月30日(土)18時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110730-00000593-yom-soci
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110731-OYT1T00001.htm?from=main4
九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、九電が設置した第三者委員会の調査などから、「再稼働容認の声を」とする古川康・佐賀県知事の発言を九電側が重視し、最終的にやらせメールを指示していた疑いが30日、浮かび上がった。「今思えば、軽率のそしりを免れない」。古川知事は釈明に追われた。
YOMIURI ONLINEより
平成23年7月30日(土曜日) 佐賀県知事臨時記者会見(公式)
http://www.saga-chiji.jp/kaiken/11-7-30/index.html
-----
はっきり言って、「県知事の発言が発端」として県知事に責任を問うのは、非常に問題がある。
記者会見によれば、県知事として九州電力の幹部と再稼動に関する意見交換中に「再稼動を容認する『経済界の声』を出していく事も必要」と述べたとの事だが、この事自体に問題があるだろうか。
「単なる反対意見だけでなく、『経済界から』賛成意見を述べる必要もある。」
これは一つの考え方でしかなく、何ら問題は無い。
むしろ「賛否両論の立場・経済界としての立場」から賛成意見『も』述べて欲しいというのは、「反対意見だけで賛成意見を述べるな」というよりもよほど正常な考え方だと言えるだろう。
勘違いしないで欲しいのだが、『成りすましメール』に問題がないと言っているのではない。
問題なのは、あくまで九州電力側が『経済界として』意見を表明した事ではなく『一般人』の振りをして意見を表明した事であり、知事が「賛成意見も述べた方がよいのではないか」という事では無い、と言っているのだ。
確かに、この知事自体は、自治省(総務省)出身で父親が九州電力社員。また九州電力幹部からの個人献金もあり、九州電力との関係も深いのかもしれない。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110710ddm041040129000c.html
だが繰り返して書くが、この知事は「一般人に成りすまして」賛成意見を出した方がいいと言ったのではない。あくまで「経済界の人間として」賛成意見を出した方がいいと言っているのだ。
それにも関わらず、九州電力は『成りすまし』を行なった。
この「『成りすまし』による意見誘導」が問題なのだ。
別に「九州電力として」また「経済界として」、「従業員その他電力関係者」が賛成意見を述べる事は構わない。それらの人は、賛成意見を述べる権利が無いなどという事は、議論として逆に許されないからだ。
番組で反対・賛成両者の立場での様々な意見をまとめ、その結果、賛成の方向に進んだとすれば、それは議論として正しい姿だろう。
にも関わらず、九州電力側は『成りすました』。
これが一番の問題であり、これ以外に問題は無い。
------
元々、各電力会社は他の原発問題でも『成りすました』形での意見表明を度々行なっている。
この状況で、九州電力が「知事に言われたから『成りすました』」というのは言い逃れにもほどがあるだろう。
市民も、単なる「知事叩き」に踊らされること無く問題の本質を見極めていく必要があるだろう。
自分達に都合のいいように『成りすました』九州電力こそ責任を問われるべきであり、この知事に泥をかぶせて終わりという幕引きだけは許してはならない。
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調査委員会の郷原委員長も「(メモの内容は)ただちに知事の発言とは言えない」と話している。
この発言から見ると郷原委員長も「知事のせいで」と短絡的に考える事はおそらく無いのだろう。
この人の著書を読むと、若干偏っているところはあるのだが、非主流派とはいえ「元検事」。
流れに任せて知事叩きで終わりにすればいい、という考え方はしないと、私は思っている。
読売新聞 7月30日(土)18時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110730-00000593-yom-soci
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110731-OYT1T00001.htm?from=main4
九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、九電が設置した第三者委員会の調査などから、「再稼働容認の声を」とする古川康・佐賀県知事の発言を九電側が重視し、最終的にやらせメールを指示していた疑いが30日、浮かび上がった。「今思えば、軽率のそしりを免れない」。古川知事は釈明に追われた。
YOMIURI ONLINEより
平成23年7月30日(土曜日) 佐賀県知事臨時記者会見(公式)
http://www.saga-chiji.jp/kaiken/11-7-30/index.html
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はっきり言って、「県知事の発言が発端」として県知事に責任を問うのは、非常に問題がある。
記者会見によれば、県知事として九州電力の幹部と再稼動に関する意見交換中に「再稼動を容認する『経済界の声』を出していく事も必要」と述べたとの事だが、この事自体に問題があるだろうか。
「単なる反対意見だけでなく、『経済界から』賛成意見を述べる必要もある。」
これは一つの考え方でしかなく、何ら問題は無い。
むしろ「賛否両論の立場・経済界としての立場」から賛成意見『も』述べて欲しいというのは、「反対意見だけで賛成意見を述べるな」というよりもよほど正常な考え方だと言えるだろう。
勘違いしないで欲しいのだが、『成りすましメール』に問題がないと言っているのではない。
問題なのは、あくまで九州電力側が『経済界として』意見を表明した事ではなく『一般人』の振りをして意見を表明した事であり、知事が「賛成意見も述べた方がよいのではないか」という事では無い、と言っているのだ。
確かに、この知事自体は、自治省(総務省)出身で父親が九州電力社員。また九州電力幹部からの個人献金もあり、九州電力との関係も深いのかもしれない。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110710ddm041040129000c.html
だが繰り返して書くが、この知事は「一般人に成りすまして」賛成意見を出した方がいいと言ったのではない。あくまで「経済界の人間として」賛成意見を出した方がいいと言っているのだ。
それにも関わらず、九州電力は『成りすまし』を行なった。
この「『成りすまし』による意見誘導」が問題なのだ。
別に「九州電力として」また「経済界として」、「従業員その他電力関係者」が賛成意見を述べる事は構わない。それらの人は、賛成意見を述べる権利が無いなどという事は、議論として逆に許されないからだ。
番組で反対・賛成両者の立場での様々な意見をまとめ、その結果、賛成の方向に進んだとすれば、それは議論として正しい姿だろう。
にも関わらず、九州電力側は『成りすました』。
これが一番の問題であり、これ以外に問題は無い。
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元々、各電力会社は他の原発問題でも『成りすました』形での意見表明を度々行なっている。
この状況で、九州電力が「知事に言われたから『成りすました』」というのは言い逃れにもほどがあるだろう。
市民も、単なる「知事叩き」に踊らされること無く問題の本質を見極めていく必要があるだろう。
自分達に都合のいいように『成りすました』九州電力こそ責任を問われるべきであり、この知事に泥をかぶせて終わりという幕引きだけは許してはならない。
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調査委員会の郷原委員長も「(メモの内容は)ただちに知事の発言とは言えない」と話している。
この発言から見ると郷原委員長も「知事のせいで」と短絡的に考える事はおそらく無いのだろう。
この人の著書を読むと、若干偏っているところはあるのだが、非主流派とはいえ「元検事」。
流れに任せて知事叩きで終わりにすればいい、という考え方はしないと、私は思っている。
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