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これは、橋下知事の方が正しい2008年07月25日 02時21分09秒

イラスト使用「承諾してない」=3セクの菓子で抗議-橋下大阪知事
7月24日20時50分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000180-jij-pol

これは、橋下知事の方が正しい。
プライバシー権というよりも、肖像権の問題。

簡単にいえば、「橋下ブランド」を使えば利益が出るという予測に基づいて作ったのだろうが、「橋下ブランド」は「橋下知事」に帰属するものである以上、橋下知事の許可が必要。

これが、当たり前の論理。

「グッチブランドが売れているから」といって、勝手にグッチを名乗ったりパクッタリできないのとある意味似たような話。

なので、無許可でやった池田市の第3セクターは、場合によっては処罰されて当然だろう。

そもそも、第3セクターという事で半民半官という立場であり、法令を正しく守る義務が通常の民間よりも高いレベルで求められるにも関わらず、この程度の認識。

大阪全体に流れる「意識の低さ」が、露呈していると思う。

……と、ここまでは橋下擁護ではあるのだけど。


どうして、こう、対立状態のまま泥沼化するかなぁ。
これでは一体化した改革なんてますます望めなくなると思う。

これを反橋下側の「攻撃」とか見るむきもあるだろうが、おそらくそんな事は何も考えていない。単に「あやかった乗っかり商売」をたくらんだだけの事。

……なのだけど、これについてもどう扱う事やら。

どうも最近「橋下知事の言う事『だから』従えない」「公務員『だから』橋下知事に反発している」というように、中身を見ずに決めつけだけで、対立構造を激化させる見方しかできない人が多すぎる気がする。


今回の一件も、「深刻な対立構造」として煽るヤツが出てきて利用されかねない。
これは、親橋下派・反橋下派であっても同じ事。

ここで、「第3セクターが悪い」(確かに悪いのは第3セクターなのだけど)と激しく批判し、第3セクター側を壊滅的な状況に追いこむのは危険だ。
確かに、新橋下派や本質を考えない人からすれば拍手喝さいとなるのだろうが、そのような危険な状況になれば、今度は第3セクター側・池田市側が「窮鼠猫を噛む」というように、過剰な防衛対応を行いかねない。


そうなれば、「泥沼の消耗戦」に陥るだけだろう。

……それで、また改善が一歩も二歩も遅れる。


今は「時間が勝負」の状況下。
泥沼化して時間がとられることは、一番やってはいけない展開なのだけど、そのあたり、きちんとしのぎきれるかどうか橋下側の対応が問われる事になるだろう。

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にしても、橋下知事はイメージ・メディア戦略が今ひとつ下手だと思う。

このあたり「東国原知事」と比べると、一段も二段も劣るんだよなぁ。

元々、芸人だった事もあって、メディアミックスしたイメージ戦略とそこから生まれる経済的効果について、は、たぶん勘なんだと思うけど、完全に東国原知事の方が上手。

キャラクター(肖像)権の利用についても、単純な「厳正管理」ではなくて、ある程度のコントロール下におきながらも自由な使用を認めている。
結果、そこから波及する経済的利益については、その製品単体の話だけでなく、一つの製品がまた他の製品を生み出せるように(キャラクターイメージの複合展開ができる)。また、一つのメディア・広告効果が新たなメディア・広告効果を生むように、関連付けて動く事が可能になっている。

これは「自由に使用できるから」できる事であって、管理統制してしまってはおそらここまで爆発的にく広がる事はなかっただろう。

たぶん計算してやっているわけではないだろうけど、東国原知事の場合、芸人として長くたけし軍団にいた結果、自然と身についた「メディアの使い方」なのだと思う。

実際、両方の県・府の公式webを見比べてみると、考え方の違いがよく解る。

大阪府 橋下知事のキャラクター等について
http://www.pref.osaka.jp/j_message/character/index.html

宮崎県:私(東国原英夫)のイラストに係る今後の方策について
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/honbu/hisho/info/nigaoe.html

東国原知事の方は(実際にはどうかわからないが)「私」が読み手に対して語りかけるように書いてある。このあたり、表現の仕方一つ取っても、1段も2段も上だと思う。

(大阪府の方は「他の人が」書いているため、橋下知事当人と読み手との間に一線引かれているような印象があり、「冷たい」という印象を文体からも感じてしまう)


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今、気がついたけど、「ピン」でやっているけれども『お互いに補う形』で軍団として笑いを取っていた東国原知事は、「それぞれ独自の才能を持ちながら、集団行動を行い一つの形を作る」という面については、世界は違うが『やってきた』道ではあるんだよね。

そう考えると、知事としては「スキル」が高い。と考えてもおかしくないか。

逆に、橋下知事の場合は、「ピン」でしかも「まずは自分ですべて処理する」という形で仕事をしている以上(弁護士などの士業は皆同じ。まずは「自分で判断・行動し、必要に応じて他のサポートを受ける」というのが基本スタイル)

「それぞれ独自の才能を持ちながら、集団行動を行い一つの形を作る」
という「組織行動の指揮官」としては、「経験は無い」だろうし「スキルの有無も問われなかった」んじゃないかな?

……そう考えると、やっぱり「知事向き」じゃ無かったような気がするな。
持論の「リーダーとして行動する者」のシンクタンク・参謀向き、という結論に至ってしまうな。

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