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これは「リスクマネジメント」としては認めていいと思う2009年02月05日 18時59分47秒

「授業に遅刻」踏切で降ろす 長良川鉄道、高校生ら訴えに運転士
2月5日12時13分配信 中日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090205-00000009-cnc-l21

 確かに「服務規程違反」ではあるし、元々「おろし忘れた」事自体は責められても仕方が無いが、『トラブルの処理方法』(ダメージコントロール)としては、この運転士の行為は適切だと思う。
(「トラブルを予防する」という”リスクアセスメント”は失敗しているけど)


 この状況を把握しないで「学生のわがまま」とか「運転士が勝手な事をしてどうする」という人については、よく調べてから言って欲しいと思う。

この長良川鉄道
http://www.nagatetsu.co.jp/jikoku/eki/13ume/0.htm

・地図や時刻表をみれば判るが、明らかに「単線」。
・この「怒った学生」達の高校、梅山駅の目の前にある。
・時刻表をみれば、登校時間帯の列車も「1時間に2本」しかない。
・「50m先の踏切」というのも、「校庭沿いの学校に行く道」の踏切。

・単線、次駅「美濃市」ですれ違い型、だから『自分が次の「美濃市」に付かない限り、相手側の列車が来ることはありえない』

という状況なら、
「踏切上で停止して降車させても、事故発生はほぼありえない」
とい『判断』はできると思います。

 この時に、
・杓子定規に「次駅まで運んで30人近い集団を遅刻させて、学生・学校に迷惑をかける」
・「無理矢理次駅で降ろして、『被害者(学生)』に2Km学校まで歩かせる(たぶん遅刻)」
・「自己の責任で、危険回避しつつ踏切で降車させてしまう」

のどれが適切か?というのが今回の問題。

(まあ、後、「運転席から後部の運転席に移動してバックする」という手もあるけど)

確かに「法的な問題」はあるが、結局、
「法的な問題がなければ、いくらでも社会的に問題があってもいい」と考えるか、「法的な問題があっても、社会的により有益な行為」のどちらが正しいか?
という問題だ。

これは、大きく言ってしまえば、「社会と法のどちらを優先するか?」 「『悪法も法なり』は正しいか?」というソクラテス時代からの法学テーマの一つだと思う。

で、私の結論としては

「社会的行動としては正しい」が、「規律違反(法規違反)」である以上、一定の「法規違反に対する処罰」は必要。
ただし、その処罰は「社会的正当性」から考えて情状酌量すべし。

つまり「処罰必要・ただし軽減すべし」というところが、落としどころだろう。

……まあ、ある意味「ローカルな田園風景」というところで「微笑ましい光景」なのだけどね。

コメント

_ TAKE(管理人) 追記 ― 2009年02月06日 22時58分15秒

真面目に書いているが、
最初この記事を見たとき、
「こいつの名前は『股尾 前科』だ!!」
とマジで思ったのは自分だけじゃないと信じたい。

うん、絶対自分だけじゃないよね?
思わず全シリーズ見直しちゃったよ。

_ akira ― 2009年02月07日 13時18分26秒

美濃市駅で待避している下り列車(美濃太田行きとは逆方面)にのるように進めるのが無難ですね。ラッシュアワーはやはりベテラン運転士にするべきでしょう。あと駅にボランティアをおくというのもいいかもしれません

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