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上水道、本日復帰2011年03月23日 23時07分18秒

 だが、下水道は3ヶ月程度無理。
 液状化現象などを含め下水管自体が大幅に砂で埋まってしまっているそうで全体を捉えながら回復を図る必要があるそうです。

 という事で「これから」もウチの地域は問題を抱えているのですが、「水汲みに行かなくてもいい」という状況になってしまったため市民は今抱えている本質的な問題をすでに忘れそうになっている危険が見られます。
 今日、新聞でも取り上げられたのにです。

 水道は、水源から自宅そして自宅から汚水処理施設、汚水処理施設から川・海までの経路の全てに何一つ問題がなく機能している場合にのみ有効なシステムです。

この時、
・「水源から自宅」までに被災すれば「水が届かない」
・「自宅から処理場」までに被災すれば「汚水が溢れる」
・「処理施設から海等」までに被災すれば「処理水の放棄ができない」結果「処理が止まる」
となります。

 たとえ水が自宅まで届いても、その先が崩壊していれば汚水が街中に溢れ衛生上など多くの問題を引き起こす事が予想されます。ところが水が「届いて」しまっている、ひねれば簡単に水が「出る」状況なので「つい忘れて」使ってしまいがちになるようです。

 実際、復旧まで3ヶ月ほどの間、直接汚水を菊田川などに放水する計画との事。
 衛生面その他環境への被害がどれだけ出るのか。
 それでも「処理量」は大幅に減少してしまうようなので、多くの家庭で逆流現象が起きる事も予想されています。
 「洗濯の時間」というのはほぼどの家庭でも同じような時間帯ですし、また食事の支度・食器の洗う時間も同じような時間帯に集中しがち。
 一定時間あたりのピーク量が処理量を突破した時点で「逆流」発生ですので、水が出るからと気を抜いて安易に『同時間帯に』各家庭使い始め、結果、下水を溢れさせるトラブルがすぐにあちらこちらで発生しそうで怖いところです。

 目に見えない先にこそ問題がある。
 それを忘れ、目先の利益に囚われてしまう。

 今回の震災で浮き彫りになった「本質」の問題が、ここでも表面化してくるようです。

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 ところで「被災地の事を考えましょう」と安易に言う人がいますが、こちらだって「被災地」である事に代わりは無いのです。
 習志野市では96歳の男性が地震による「心因性のショック」で亡くなってしまいました。今は元気でも「落ち着いてきた」途端、心因的なものでの被害が起きる事も考えられます。「余震」などで今も心身に影響を受けている人がいます。
 また、上下水道に見られるように、この地域でも多くの人が今回の震災で物理的に被害をこうむっています。

 なのに「被災地の事を考えろ」「東北は大変なんだ」と安易に言う人がいる。

 小さな被害だろうと、被害を受けた人にはそれは「被害」です。

 そして、その影響は安易に「大した事じゃない」と断じられるものではありません。
 その人達の被害に目を向けることもなく、ただテレビで報道している「大きな被害」だけを、さも大変なように考えるのはどうかと思います。

 「大きな復興」も大切ですが、「身近な復興」もきちんと考えるべきだと思います。

 習志野市・千葉県自体の復興のための多くの情報が出始めています。
 行政手続の専門家である以上、これに対応できるようにも努めていきたいと考えています。
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習志野市役所 http://www.city.narashino.chiba.jp/
千葉県庁    http://www.pref.chiba.lg.jp/

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